炸裂!超絶チート
短くていいので間を開けないでというリクエストにお応えしてw 応援ありがとう
気がつくと原っぱにいた。
後方に森、手前に舗装の悪い道。
道のずっと先、5キロ程向こうに塀に囲まれた街がうっすらと見える。
陽は高く、よく晴れている。
風がさあっと吹き抜け心地よい。
キョロキョロ辺りを見回す。
うん、誰もいないようだ。
テンプレ通り誰もいない。
ここからスタートだ。
( `・ω・´)ノ ヨロシクー、異世界さん。
好き勝手にやらしてもらいます。
楽しく、嬉しく、可笑しく生きて、きっと幸せになります。
そして、心の中で意思強く唱える。(ステータス・詳細・オープン)
「ステータス、詳細」
口に出しちゃった。恥ずかしい。
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名前 :ショウ・ジニ・メアリー
種族 :人間 ♀
年齢 :10
職業 :冒険者
称号 :天使
レベル :01
HP 12 / MP 6
STR: 3 DEX:10 VIT: 4 INT:14 AGI: 3 LUC: 9 ORZ: 3 DEF: 2
スキル :09
異世界コミュニケーション 前世記憶 輪廻転生
亜空間収納 経験値獲得3倍 鑑定Lv05
剣術Lv05 マジックマスターLv03 AR
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あっさりと、お約束の半透明のウインドウが目の前に展開された。
思わずつぶやいた。
「さすが異世界、これが当たり前なのか」
メアリー、10才、わたし女の子。
もうすでに、ボクとか俺とかいうと抵抗がある。恐るべし同化のチカラ。修正力ってやつ。
冒険者で頑張るぜ。➡ はいっ、冒険者で頑張りますっ。
魔法使い?
剣の方が使える?
スキルはチートぽいが、レベルが1なのでステも散々だ。
一番の驚きはHP/MPの低さだった。
なんか一撃で死んじゃいそう。
999か9999なら、もっと安心出来たんじゃないかな?
12とか、ないわー
「グルガルゲゲゲーッ‼」
物凄い咆哮が響いた。
魔物だ!
さっきまで何もいなかったのに!何処から。
見ると魔物の後ろに穴がある。
穴を掘って這い出して来たようだった。
青みがかった黒い体躯、大きさは40センチくらい。
もぐらのでっかいヤツ、でかすぎるって。
デカイ牙。
こちらを威嚇するように睨み付けている。
なんかヤバい。
距離は約10メートルほど。
ダッシュ!
私は走り出した。
ううん、訂正。逃げ出した。
街道沿いの背丈の低い木が生えている方へ向かって。
「ゴゲゴゲグボボー」
唸り声が後から追いかけてくる。
もう、必死に走った。
街道の木まで100メートルは無かっただろうが、自己新記録が出るいきおいだったと付け加えておく。
途中、1回コケたけど。
それでも追い付かれなかった。
10才の女の子の走りでも。
穴堀りに特化した強靭な前足が仇になり、地上ではスピードがでなかったらしい。
そして今、木の上からヤツを見下ろしている。
間一髪で木にたどり着いて、3メートルほど登ると、ヤツは登れないらしく木の下でウロウロしている。
登りやすい木で助かった。
前世のチートな知識がなければ今頃ヤツに蹂躙され、余すところなく内蔵をぱくぱく食べられていただろう。
ヤツはモグラ。
モグラは木に登れない。
(HP)
ふと気になったので表示させる。
HP 11/12
MP 6/6
(コケただけで12が11になったよ!)
まあ、時間がたてば自然回復すると思うのだけど、1回復にどのくらいかかるかも問題だ。
下手に木から落ちたら、多分瀕死のダメージになりそうだ。
そしたらヤツに蹂躙され、余すところなく内蔵をぱくぱく…
「ガボバベベルグルッ!!」
下で吠えているヤツがニヤリとした気がした。
(このやろー)
ムカッっと来たよ。
スキル発動!<鑑定>
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魔物:ゲスモグラ Lv7
HP 122/134 MP0/0
スキル:高速穴掘り
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「ひぇつ」
このゲスやろー。
HPがこっちの10倍もあるよ。
はやくどっかに行け。
まだ何の準備も出来てないのに襲ってくるなよ。
異世界なのにリアルすぎるよー。