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姫騎士たちの伝説

 男はみんなオークだ!社会はオークたちの支配する異性愛の牢獄に過ぎない!

 

 真実に目覚めた少女たちは森の魔女の力を借り、学園を世界から切り離した。

 

 終わらないお茶会、秘密のあだ名で呼び合う悪戯心に満ちた社交の楽しみ、そして固く結ばれた義姉妹の絆、彼女らはついに理想の王国を手に入れたのだった。

 

 しかし、オークたちはあきらめていなかった!永遠に破られないと思われた聖域の扉をこじあけ、邪悪な獣欲を満たすべく学園に侵攻を開始したのだ!その数およそ6000万!

 

 絶望が学園を覆い、清らかな死を望む声さえ聞かれ始めた。最後のミサが執り行われ、少女たちは聖母に無心の祈りを捧げる。

 

 その時、奇跡が起こった。天上から鳴り響くハープの調べとともに、優しい光が礼拝堂を包む。目を開けた少女たちの瞳に映ったのは、百合に彩られた美しい甲冑に身を包んだ自らの姿だった。


「娘たちよ、戦いの時がきました。剣をとりなさい。すべてのオークどもを討ち果たしたとき、王国は再びあらわれ、そして二度と侵されることはないでしょう」

 

 天啓が伝えられ、進軍ラッパが吹き鳴らされる。与えられた使命を理解した少女たちの面差しからは、すでに先ほどまでの不安の色が消えていた。外から聞こえるオークたちのうなり声も、むしろ戦意をかきたてる。


 「行くわよ、みんな。オークを根絶やしにするその日まで、倒れるなんて許さない!」

 

 彼女たちの名は聖アマネミア学園姫騎士団、王国再来の夜明けまで、オークを狩り続ける聖少女たちの十字軍。戦いの叫びと無慈悲な死に満ちた栄光の道へ向けて、第一歩を踏み出したのだ。


 進め!姫騎士団!姉妹たちと手を携え、あまたの屍を乗り越えよ!

 戦え!姫騎士団!オークどもの返り血を浴び、罪を知らぬその身を深紅に染めるのだ!

 栄誉は永久に称えられ、武勲は王国の礎に固く刻み込まれることになるだろう。

オークどもとの聖戦は、今始まったばかりだ……


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