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異世界での生活  作者: 東波 広
一章【王城生活】√B
14/14

ぷくー(○><○)ぷすー(×。×)

「落ち着いた?」


「・・・うん」


 顔を離すと朱に染まった頬が目に映る。目を伏せていて恥ずかしがっているだろう。


「リュー、もういいか」


 そう後ろで部屋の空気と同化していたキョウが話しかけてきた。


 小太郎が背後に来て服を引っ張ってくる。ふと振り向いても首を振るだけだった。


「あー、うん。多分・・・」


 何故か本能的に両手を挙げる。顔が引き攣っているのが分かる。


「向こうの知り合いか?」


「うん・・・親友」


 何故だろう、背後からのプレッシャーを感じる。


「あの・・・小太郎さん?」


「なに・・・」


 そのぷくーっと膨れた頬が大変可愛らしいのですが。


「とや」


 片頬を突付くとぷすーと空気が抜けていく。


 完全に抜けたのを確認すると手を離す。するとまた頬が膨らんでいく。


 今度は頬を両手で挟んでみる。同じように空気が抜けていき、完全に空気が抜けたことを確認して手を離す。


「むー」


 またも可愛らしく頬を膨らませる。


 ぷくーぷすーぷくーぷすーぷくーぷすー


「俺のこと完全に忘れてるよな」


 ハッ、つい夢中に!


「いや、忘れてないよ?」


 そうさ、忘れてないともさ。


 ジト目を向けられても意見は変えん!


「キョウ君と仲良いんだね、私のことなんか忘れてたんでしょ」


「いや、それはない」


 即答する。小太郎は花の様な笑顔を浮かべると嬉しそうに体を揺らし始めた。


 やばい、犬の尻尾が・・・犬の尻尾が見える!ブンブンという音さえ聞こえてくる!




 収拾が付かなくなった僕達を王様と女王、そして王女様がたずねてくるまで続いたのだった。

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