09 生き返った
とりあえずありのまま起こった事を言うぜ。
俺、さっき死んだ。
剣でぐさりとやったら血がぶしゃーって出た。
そのはずなんだけど。
なんか超速度で傷口が元通りになって、息を吹き返してしまった。
一体何が起こったというんだ?
呆気にとられていると、なんか俺の目の前にうっすらとした幽霊が見えた。
半透明になっているおじいさんは、子供のころに歴史の教科書でみた、英雄のように見える。
勇者様が「師匠!?」なんて驚いているから、知り合いかな。
幽霊っぽいそれは「ほっほっほ、まったく世話のやける弟子じゃな」なんて言いながらすうっと消えてしまった。
成仏したっぽい光がキラキラしていたから、その通り天に召されたのかもしれない。
誰も説明できなさそうだし、してくれる人がいないから、推測するしかできないけど。
なんてやってる間に魔王がくやしがって、なんか黒いもやみたいなのをこっちに投げつけてきた。
驚いている俺にそのもやがぶつかりそうになったけど、なぜか俺の前に以前磨いたきれいな石ことプレゼント用の小さな鏡が出現して、それを跳ね返した。
戻ってきたもやをくらった魔王は、驚いた後に物凄く苦しみだす。
ええ、怖っ
なんてもんを俺にぶつけようとしたんだよ。
なんか明らかにやばい奴じゃんそれ。
きっと俺ひとたまりもないよ!
ほら、勇者様たちも驚いちゃって!
得体のしれないものって、わからない分ものすごく怖いよね。
とは思っていてもさすがは勇者様たち。
立ち直りの早い彼らは、ここぞとばかりに魔王に攻撃をくわえていった。
それで、瀕死の重傷を負った魔王は、勇者にとどめをさされたんだけど、最後に盛大な自爆技を放った。
なんか体がぴかーってなって、爆・散!!
したのだ。




