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酔っぱらったせいで、勇者パーティーを洗脳してしまった  作者: 仲仁へび


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10 その後の人生



 魔王超爆発!


 の影響はバカにならない。


 すぐに、足元とか床とか天井とかがきしみだした。


 そして、ボロボロ壊れる建物。


 数秒ごとに急展開!


 このままだと、まさかの生きうめエンド!


 主人がいなくなりゃ建物もいらんだろの精神でなんかしたのか、魔王城がみるみる内に壊れていった。


 早く脱出をせねば!


 と焦るけど、いつもは用意周到な勇者たちの足取りが悪い。


 入念に様々な事態を考えて行動してる勇者様達は、こういった場合も想定内のはず。


 どうしたのかと不思議に思っていると、勇者様はこのまま魔王城と共に運命を共にするつもりだったと言った。


 強い力を持った自分たちがいれば、世界は要らない争いを始めるからだとか。


 いや、そこまで世界に向けて犠牲にならなくてもいいじゃん。


 たくさんの人を助けてきたんだから、自分が幸せになってもいいじゃん。


 何で自分の人生すべてを他人のためにつかわにゃならんのよ。


 なんていえば、彼らはそれ以外の生き方をしてこなかったから、思いつかなかったのだという。


 勇者以外の生き方なんて求められていないし、考えられないのだと。


 モブの俺に人生相談とか恋愛相談とかしてきた段階から薄々思ってきたけど。やっぱそういう系の人たちなん?


 俺はくそでかため息をつきながら、勇者パーティーのメンバーたちをそれぞれ「パン屋」とか「花屋」とか「大道芸人」とかに任命していった。


 最初から一緒にいたメンバーじゃないけど、それなりに時間を共にしたわけで。


 ちょっと得意だったり、ちょっと興味だったりすることがそれぞれあるでしょ?


 別に人より特別すぐれているものだけを伸ばしたり、そういうのになったりする必要はないんだから。人生の可能性は無限大。


 やることないなら、まずはそういうのからやってみればいいじゃん?


 なんてらしくもない説教をしたら、勇者パーティーが持ち直したみたいで、持ち前の対応力で何とか崩れる魔王城から脱出する事ができた。


 ふう、結局最後まで勇者の旅に同行しちまったなあ。


 



 それから1年後。


 俺は元の村に戻って、一般市民として何の変哲もない日常を送っている。


 どうなることかと思ったけど、なんとかなってよかった。


 まさか洗脳魔法が最初からかかってなくて、捨て駒にされる予定だったとはな。


 謝ってくれたから許したけど、聞いた当初はものすごくびっくりしたぜ。


 もちろん理不尽に恨んでた悪友には心の中で謝っておいたけど、悪友が監視の目だった事を知ってすぐに取り消したがな!


 故郷に帰ってからいの一番に絞めたわ、あいつを。





 で、魔王討伐後の勇者たちはそれぞれ表舞台から姿を消して、色々な事をやってるみたいだ。


 俺が任命したパン屋とかやってる奴もいれば、地方を気ままに旅をしてる奴もいる。


 何も思いつかないとか言ってたのに、やればできるじゃんか。


 恋愛相談してきた奴は、無事このあいだ結婚したしな。


 地方で規模はひっそりとした式だったけど、俺も出席してきたぜ。




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