表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君がくれた無垢な愛を僕は今日も抱きしめる  作者: あさの紅茶


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/102

8.手がかり_04

家に帰ってからあの指輪を取り出してみた。

大きなダイヤモンドを引き立てるようにメレダイヤモンドが左右に散らばる。光を反射して虹色に輝き、角度によってその色を変えた。


「あっ」


ふいに指輪の内側に何かが見え、陽茉莉は声を上げた。それは刻印だ。


「……with you……R&H」


きっとRとHはイニシャルだろう。

もしこれが確実に陽茉莉のものだとしたら……。


「Hは陽茉莉のH? Rは誰?」


昼間の遥人との会話を思い出す。


――俺にとって矢田さんは前と変わらない大好きな人ですよ


「遥人くん? でもそれだとHになるし……違うよね。じゃあ誰だろう?」


お見舞いに来てくれた人の中にいただろうか。だがあの時の顔は誰一人思い出せない。たくさんの人に会った気がするのだが。


陽茉莉は指輪を左手の薬指にはめる。

ぴったりとはまる指輪はやはり自分のものなのだろう。


ひととおり眺めてから、陽茉莉はまた指輪をケースに戻した。ケースと共に引き出しに入っている一枚の名刺。これもなぜここにあるのかわからない。


「水瀬データファイナンス……水瀬……亮平……」


名前を呼び上げる。

瞬間、体中に電気が走ったかのように痺れた。


「亮平……。Rだ……」


ドクンドクンと鼓動が脈打つ。

誰だかわからない、けれど心が無性にざわつく。

これは確かめねばならない。いや、確かめたい。誰なのか知りたい。


陽茉莉は忘れないように、水瀬亮平の名を何度も何度も心にしっかりと刻んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ