表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君がくれた無垢な愛を僕は今日も抱きしめる  作者: あさの紅茶


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/102

4.君という独占欲_07

陽茉莉と亮平はテーブルにコンビニで買ったお弁当を広げる。

特別なものなどなにもない、ありふれたコンビニ弁当なのに、二人で食べるということが幸せでならない。


「亮平さんパスタひとくち食べる? はい、あーん」


陽茉莉はプラスチックフォークでくるくると器用に巻いたパスタを亮平の目の前に差し出す。ほのかに湯気のくゆるパスタはクリームソースが絡んでとても美味しそうだ。


亮平が素直に口を開ければ陽茉莉は嬉しそうにフォークを口に運ぶ。


「美味しいでしょ?」


「うん、美味い」


パスタを咀嚼すると共に陽茉莉のあたたかさを噛みしめる。コンビニ弁当を美味しいと感じながら食べるなんて、久しくなかったことだ。


「陽茉莉と食べると何でも美味しい気がする」


「私も。亮平さんと食べるご飯大好き」


「唐揚げ食べる?」


「いいの? わーい」


弁当ごと差し出そうと思った亮平だったが、目の前の陽茉莉はワクワクと嬉しそうな期待の眼差しだ。


「……もしかして待ってる?」


「待ってる! あーん」


あんぐりと口を開けた陽茉莉はまるで池の鯉のよう。餌付けでもしてる気分になりながら唐揚げを放り込んでやると、もぐもぐと一生懸命に食べながら「美味しい」と満面の笑みになる。


そんな陽茉莉を見て亮平は得も言われぬ満ち足りた気分になった。


どうにも心がくすぐったく落ちつかない。

この家でこんな気持ちになる日がこようとは思ってもみなかったことだ。


「どうしたの、亮平さん?」


「ああ、いや。ちょっと考え事」


「考え事?」


陽茉莉を前にすると隠し事ができない。


というより、陽茉莉は絶対に亮平の話を真剣に聞くし否定しないでいてくれる。それがわかっているからなのか、亮平はどうにも感情のたがが外れやすくなっているのかもしれないと自分でも感じていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ