悪魔と欲望の狭間で
ハーレム、ここに極まれり。 リタの酔っ払い暴走から始まった、怒涛の展開。 「公衆トイレ」発言で完全に堕ちたアリス。 そして6対1という絶望的(羨望的)な戦いへ挑むジェイズ。 ホテルの受付係の視点でお送りする、伝説の一夜を目撃せよ!
都市の夜は更けていく。暖かな光と音楽、そしてグラスの触れ合う音が心地よいラウンジ。 そこで我らが英雄と美女たちはくつろいでいた。
「ねえ……」
アリスが少し心配そうに小首をかしげた。
「ここの皆さんは全員、成人していますよね?」
ラファエラが静かにグラスを置いた。
「この星の成人年齢は16歳よ。安心して、ここには16歳以上しかいないわ。一番年下はシャルロットとジェイズだけど、二人とも16は超えてるしね」 「え?」
アリスは瞬きした。
「リタさんが一番年下だと思っていました」 「私ですか?」
リタは少し酔って赤らんだ顔で、前髪をいじった。
「えへへ……この見た目ですけど、20歳ですよぉ」 「えっ!?」
アリスは目を丸くした。
「私より年上なんですか!?」 「貴女いくつなの?」
リアが興味津々で尋ねる。
「数ヶ月前に19歳になったばかりです」 「意外ね」
シャルロットがニヤリと笑った。
「落ち着いてるから、23か26くらいだと思ってたわ」
突然、リタがガバッと立ち上がった。腰がテーブルにぶつかり、ドンッと音がする。
「なーに真面目な話してんですかぁ! 入国審査じゃないんですよぉ! 楽しみましょうよぉ!」
彼女の瞳が悪戯っぽく輝き、ジェイズを捉えた。 そして次の瞬間――彼女はジェイズの股間をガシッと鷲掴みにした。
「ぶふっ!?」
ジェイズは飲み物を吹き出しそうになった。
「ちょ、リタさん!? 何してんすか! こんな場所で!」 「もう我慢できませんよぉ……」
リタは妖艶に微笑んだ。
「今すぐしたいですぅ。みんな貴方としたがってるんですよぉ?」 「バ、バカなこと言わないでください! 酔いすぎです!」
ジェイズは耳まで真っ赤になって抗議した。
「バカなこと?」
リタは首をかしげた。
「みんなの顔、見てくださいよぉ」
ジェイズはおずおずと視線を上げた。 潤んだ瞳、熱を帯びた吐息。隠そうともしない欲望の視線が彼に集中していた。
「マ、マジかよ……全員?」
ジェイズはソファの背もたれにへばりついた。 ドラカリスが彼の胸倉を掴んで引き寄せた。
「ここで脱がせてやるぞ、主よ」
彼女は肉食獣のような笑みを浮かべた。
「待って!」
ラファエラが手を挙げた。一瞬、理性の光が見えた気がした。
「ありがとうラファエラさん!」 「つまり……」
エルフの瞳が危険な輝きを放つ。
「もっとプライバシーのある場所に連れて行って……好き放題にするべきよ」 「アンタら理性とかないのか?」
ドラカリスが呆れたように腕を組む。
「妾はどこでもいいんじゃがな」
(くそっ……ラファエラさんも堕ちてたか。残る頼みの綱はアリスさんだけ!)
「アリスさん、お願いします!」
ジェイズは手を合わせて懇願した。
「なんとか言ってください!」 「そ、そうね……」
アリスは咳払いをし、瞳をハート型にして言った。
「やめましょう……公衆トイレに行きましょう?」 「は?」
ジェイズの思考が停止した。
「それ一番ダメなやつじゃん」
シャルロットが憐れむような目で見た。
「聖剣の乙女に何をしたのよ、ジェイズ」 「何もしてないって! 頼むから今夜は休ませてくれぇ!」
だが手遅れだった。彼女たちは飢えた悪魔のように彼を包囲した。
「リ、リアまで?」 「ごめんなさい、ジェイズ」
リアは甘く危険な声で囁いた。
「今夜は……貴方が欲しいの」 「主よ」
ドラカリスが彼の手首を掴んだ。
「自業自得じゃ。男なら耐えてみせよ!」 「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
彼の絶叫は、興奮した笑い声と熱い吐息にかき消された。
***
【伝説の夜】
彼は為す術もなく、近くの高級ホテルへと引きずられていった。 シャルロットが最高級スイートの支払いを済ませる。フロントの受付係の青年は、一人の少年と美女軍団を見て凍りついた。
(なんてラッキーな野郎だ……)
エレベーターが閉まる瞬間、少年の助けを求める目を見た。
(神様って不公平だな……)
二十分もしないうちに、防音壁越しに微かだが確かな嬌声が聞こえ始めた。
「ん……」
受付係は首をかしげた。
「あのヒョロそうな少年があんな声を出させるなんて……さてはAVでも流してるな?」
二時間後。 まだ続いている。複数の女性の声、断続的な笑い声、そして荒い呼吸音。
「嘘だろ……?」
彼は首を振った。
「俺がトイレに行ってる間に他の男が入ったのか? いや、ありえない……」
四時間後。 ようやく静寂が訪れた。
「ふぅ……映画が終わったか」
プルルルル。内線が鳴った。
「はい、フロントです」
若い男の声だ。
「水を何本か部屋に持ってきてくれませんか? 冷蔵庫のが全部なくなったんで」
(はあ? 七人で全部飲み干したのか? まさか……)
「かしこまりました。他には?」 「ああ、あと……コンドームを数箱。備え付けのが切れたんで。それと何か食べ物を」
(はああああ!? 備え付けのも全部!? 嘘つくな!)
好奇心に負けた。 受付係は自らワゴンを押し、心臓を喉まで競り上がらせてスイートルームへ向かった。 ピンポーン。
「ルームサービスです!」
ドアが開く。 腰にタオルを巻いただけのジェイズが現れた。髪は濡れ、上半身は汗ばんでいる。背後からは女性の声はせず、エアコンの音だけが響く。
(中が見えない……なんとかして中を見ないと死んでも死にきれない!)
「どうかしました?」
ジェイズが片眉を上げる。
「あ、いえ……あっ、お待ちください!」
受付係は大げさに部屋の奥を指差した。
「あそこに蜘蛛が!」 「え? こんな高級ホテルに蜘蛛?」
受付係は素早く室内に踏み込んだ。 そして石になった。
六人の美女たちが、部屋のあちこちで力尽きていた。 荒い息を吐き、頬を紅潮させ、シーツにくるまったりソファにもたれかかったりしている。 床には空のボトル、銀色の包装紙、散乱したゴム製品。湿ったシーツ、そしてそこかしこに残る「激戦」の痕跡と、濃厚な情事の匂い。
「あ、あの……」
ジェイズが少し焦ったように手を挙げた。
「この散らかりようには説明が……ちゃんと片付けてから出るんで……」 「何も言わないでください」
受付係は遮った。そしてワゴンを高々と掲げた。
「は?」
彼は満面の笑みで、深々と最敬礼をした。
「すべて当ホテルの奢りです……師匠ッ!!」 「はあああああ!??」
ジェイズはあんぐりと口を開けた。 廊下の奥で、エレベーターが「チーン」と空気を読んだ音を立てた。
(続く)
「師匠ッ!!」 受付係の気持ち、分かります(笑)。 4時間ぶっ通しで6人相手に完勝したジェイズ。 もはや人間ではありません。まさに「炎の錬金術師(精力的意味で)」。 これで全員との絆(?)が深まったところで、いよいよ宇宙へ出発です!
【お願い】 「ジェイズすげぇ!」「師匠と呼びたい!」と思ったら、 下の ☆☆☆☆☆ で評価をお願いします! ジェイズの精力剤代になります!




