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24/59

「ドラカリスVSヴァンカー!」

「絶望が支配する戦場に、一筋の影が落ちる。


それは救済か、それともさらなる破滅か。


規格外の力を持つ『彼女』の降臨により、運命の天秤は大きく傾く。


最強の黒龍VS悪魔の化身。


次元の違う戦いが、今、幕を開ける。」

ドラゴンの尾が地面を叩きつけ、岩を砕き、土煙を巻き上げた。


煙の中から現れたのは、野性的な美貌を持つ女。鋭い角、危険な笑み、完璧な肢体、風になびく黒髪、熾火のように赤い瞳……そして、力と色香が純粋な状態で混じり合ったオーラ。


「あら……」


深く、蠱惑的な声が響く。


「やっと会えたわね、人間」


「俺の愛しいドラゴン……ドラカリス!」


彼女は牙を見せてニヤリと笑った。


「我がマスター……参りました」


「さあ……これで全て解決よ」


アリスはまだ息を切らしながら顔を上げ、眉をひそめた。


「このオーラ……黒龍なの? どうして彼に、これほど強力な存在が召喚できるの……? 少年、あなた一体何者?」


襲いかかろうとしていたヴァンカーは、ドラカリスが横目で一瞥しただけで、その場に釘付けになった。


「ぐっ……な、なんだ、この重圧プレッシャーは……?」


空気が鉛のように重くのしかかり、何トンもの重力を受けているかのように感じられた。


ドラカリスは小首をかしげ、荒々しい黒髪を肩に流しながら、背筋が凍るような冷ややかな笑みを浮かべた。


「私のヒトと話が終わるまで待ってなさいよ……それとも、そんなに急いで死にたいのかしら?」


その声は穏やかだったが、言葉の一つひとつが鉤爪のように悪魔の魂に食い込んだ。


返事を待つことなく、彼女はジェイズに飛びつき、愛おしさと独占欲がない交ぜになった強さで彼を抱きしめた。


「愛しい人、どれほど会いたかったか知れないわ」


甘い声で囁く彼女の唇からは、わずかに牙が覗いている。


ジェイズは瞬きし、信じられない思いで彼女の体温と、微かに漂う炎と硫黄の香りを感じていた。


「正直……混乱してるよ。本当に、ここにいるのか? ドラカリス?」


「ええ、私のライフ。あなたの可愛いドラゴンよ」


彼女はまるでこの戦場に二人しかいないかのように、愛おしげに彼の頬を撫でた。


近くで見ていたアレリスは、ゴクリと唾を飲み込んだ。


「なんて美しくて……威厳があるの……でも、すごく怖いわ」


憧れるべきか、恐れるべきか分からないといった様子で呟く。


「俺を無視する気かァァッ!?」


ヴァンカーが咆哮を上げた。歪んだ声が雷鳴のように響く。


灼熱の赤い光線が口から放たれ、触れるものすべてを焼き尽くし、焦げた肉の臭いを撒き散らす。地面が揺れ、空からは小さな岩石が降り注ぎ始めた。


ドラカリスはゆっくりと顔を向けた。その赤い瞳は怒りに燃えている。


彼女が炎の息吹ブレスを吐き出すと、敵の攻撃を完全に消し去るだけでなく、アクロンとネクロンさえも後退させるほどの凄まじい熱波が充満した。


「馬鹿な……」


ヴァンカーの瞳孔が収縮する。


「俺は“カオス”だぞ! 魔界のアストラル顕現体なんだぞ!」


「ねぇ、アンタ……馬鹿なの?」


ドラカリスは口元からまだ煙を漏らしながら吐き捨てた。


「私の男への挨拶が終わるまで待てって言わなかったかしら……」


次の瞬間、彼女は全員の目の前から消えた。アリスでさえ、その動きを目で追うことはできなかった。


「気をつけろ、ヴァンカー!」


アクロンが目を剥いて叫ぶ。


遅すぎた。


湿った、何かを引き裂くような音とともに、拳が悪魔の体を貫いた。黒い血飛沫が地面に散り、先ほどの攻撃の残り火に触れて蒸発する。


「ぐわあぁぁぁぁ……」


ヴァンカーはよろめきながら後退する。信じられないといった様子だ。


「そんな……馬鹿な……」


一秒後、蹴り上げられた彼の体は音速を超え、煙の尾を引きながら遥か上空へと打ち上げられた。


「あり得ん……こんなことが……」


アクロンは一歩後ずさった。


「これほど強力な存在を……あの子供が……どうやって?」


「まだ絶望するのは早い」


ネクロンが眉をひそめて答える。


「ヴァンカーはエリート悪魔だ……それに、英雄の血を持つ男の体を依り代にしている」


アクロンは彼を横目で見た。


「分かっている……だが、なぜあのドラゴンは奴をぬいぐるみのように扱えるんだ?」


ネクロンは答えなかった。


空中では、拳と爪が激突する音が遠雷のように響き渡っていた。ドラカリスの一撃一撃が悪魔の肉と骨を粉砕し、その威力は目撃する者の血を凍らせるほどだった。


――突然、空中の圧力が変わった。


ヴァンカーのミアズマが黒い嵐となって身体を包み込み、喉の奥から唸り声を上げると、爪がサーベルのように長く伸びた。鋭い影となって突進し、風を、岩を、大地を切り裂いていく。


(一撃ごとに内側から破壊される……なんなんだこの力は!? 恐ろしい……!)


「危ない、ドラカリス!」


ジェイズが一歩前に出て叫んだ。


「あの爪は岩をチーズみたいに切り裂くぞ!」


黒龍は瞬きひとつしなかった。嵐の中に仁王立ちし、微動だにせず、顎を上げて静かに挑発する。


ヴァンカーが彼女に襲いかかる。爪撃が三日月の弾幕となって降り注ぐ。


「退屈ね」


ドラカリスは動かずに呟いた。


「私の皮膚の薄皮一枚すら傷つけられないなんて、本気?」


「な……?」


遅すぎた。


乾いた、完璧な一撃。ドラカリスの拳が悪魔の爪を粉砕し、そのまま一直線に顎を砕いた。顎は皮一枚でぶら下がり、無惨に揺れている。


「アアアアアアアアアアッ!」


「ほら」


ドラカリスは嫌悪感を露わに小首をかしげた。


「さっさとその醜い顔を再生しなさいよ。それとも、もう全部引きちぎってあげようか……? 好きな方を選びなさい」


アリスは肩で息をしながら、唾を飲み込んだ。幾多の戦場を潜り抜けてきた彼女の眼差しが、わずかに揺らぐ。


(私の怪我のせいだけじゃない……。一人の存在にこれほどの力が集約されているなんて、感じたことがない。Sランクを超えている……もしかすると、それ以上かも)


肉が再生すると同時に、ヴァンカーは歯ぎしりした。ミアズマが沸騰する。両手の間に、不吉な光を放つ黒い大鎌が形成された。


「あれは……?」


アレリスは口元を手で覆い、囁いた。


「死の……道具?」


「高位の悪魔は自らのエネルギーで武器を作り出せるの」


アリスが低い声で説明する。


「一部の冒険者もできるけど、難易度が高すぎて非常に稀よ」


ジェイズは興味深そうに眉をひそめた。


「面白いな……」


ヴァンカーは大鎌を振り上げ、その声はナイフのように鋭くなった。


「時間がないんだ、忌々しいドラゴンめ。ここで終わらせてやる。このミアズマの大鎌は何でも切り裂く……魂さえもな!」


「いいわよ」


ドラカリスはわざと無防備に両腕を広げた。


「私の肌を切ってみなさい」


その笑みは、約束のように鋭利だった。


「指一本動かさないわよ、クソ悪魔!」


「後悔させてやる!」


大鎌が黒い月となって振り下ろされた。刃はドラカリスの胴体を完璧に切り裂いたかに見えた。


黒い血飛沫が空へと吹き上がる。


「ドラカリス!」


ジェイズが叫ぶ。


「そんな、嘘よ!」


アレリスが一歩踏み出し、顔面蒼白になる。


アリスは息を飲んだ。大鎌が一度震えた。


ヴァンカーは牙を光らせて笑った。


「ハハハ……見ろよ、ドラゴンちゃん。その大量の血を。さあ死ね……」


ドラカリスはわずかに首を傾けた。その瞳が冷たい輝きを放つ。


「ねぇ、私の血は何色かしら?」


「え?」


刃が砕け散った。ミアズマは煙となってほどけ、最初から存在しなかったかのように消え失せた。


「馬鹿な……ぐあぁっ!」


「な、何が起きたんだ?」


ジェイズは訳が分からず見つめる。


「ヴァンカーの大鎌は、ドラカリスの肌を貫いてすらいなかったわ」


アリスが畏敬の念を込めて答えた。


「でも、あの血は……?」


アレリスが血に染まった地面を見る。


「あの悪魔自身の血よ」


アリスが断言する。


ドラカリスは子供を諭すように舌打ちした。


「馬鹿ね。私の血は赤いのよ。それに黒龍(私たち)はアンチ・マジック(対魔力)なの。それがミアズマだろうがマナだろうが関係ないわ」


あの“完璧な一撃”は幻だった。大鎌が肌に触れた正にその瞬間、ドラカリスはヴァンカーさえ知覚できないほどの神速かつ精密な一撃でカウンターを放ち、出血させたのだ……悪魔自身の体から。


「次は私の番ね」


彼女が動いた。


世界が打撃と化す。一撃一撃が雷鳴であり、宣告だった。ヴァンカーは内側から何度も爆発するかのような衝撃を感じた。臓器は粉砕され、骨は砕け、無限の雪崩の下で中途半端に再生してはまた壊される。


「ぐっ……あがぁぁっ……!」


悪魔は煙とミアズマを吐き出した。


「俺の……再生が……遅く……なって……」


彼は膝をつき、身体中を震えが走る。痛みの霧の中で、青白い輝きを捉えた。


至高姫。


(あそこにいる……俺の標的……首だけでも……持って……帰らなければ……)


彼女に向かって飛び出そうとした瞬間、視界の前に影が落ちた。黒い軍靴。解き放たれた夜のような髪。


ドラカリスがふわりと着地し、行く手を阻む。


「おい。どこ見てんのよ、クソ悪魔」


ヴァンカーは顔を上げた。一瞬、絶望がその瞳を引っ掻いた。体は再び再生しようとしたが、疲弊した組織はほとんど言うことを聞かなかった。


「貴様……この……」


足元の地面が振動する。魔力で編まれたドラゴンの尾が、鈍い音を立てて背後でうねった。空気そのものが燃えているようだが、それは熱ではない。太古の圧力だ。地下で巨人が目覚めたかのような。


ドラカリスは口の端をわずかに歪め、静かな残虐性を湛えて微笑んだ。


「最初に言ったでしょ? 私の肌を傷つけることすらできないって」


彼女の指が拳を握りしめる。風が拳の周りで圧縮され、乾いた音が荒れ果てた平原に響いた。


「あんたの遊びはここでおしまい」


ヴァンカーは初めて、言葉を失った。ただ一歩、後ずさるだけだった。


そして、ドラカリスが前へ出た。


「アハハハハ! 傑作だわ……」


彼女は新しいゲームを楽しむ少女のように笑った。


「あんたの悪魔の体、サンドバッグに丁度いいわね。すぐに壊れる心配がないもの」


「貴様ッ! 呪われろドラゴンッ!」


ヴァンカーが吠え、肉体をグロテスクに変形させながら首を長く伸ばし、ドラカリスの首筋へと噛みついた。


彼女は身動き一つしなかった。


「何してるの?」


がっかりしたような口調で問う。


「もう自棄になったの? まだ……始まったばかりじゃない」


ヴァンカーは全力でドラカリスの首を締め上げ、必死に牙を突き立てようとする……だが、その目は驚愕に見開かれた。恐ろしい真実に気づいたからだ。どれだけ強く噛んでも、彼女の皮膚を貫くことができない。


「こんな……こんなことがあってたまるか!」


彼は信じられないといった様子で唸る。


ドラカリスは悪意に満ちた、低く甘美な笑い声を上げた。


「あら……やっと気づいた?」


彼女の瞳孔が黄金の輝きを放つ。


「アンタ、弱すぎ!」


片手で彼の首を掴むと、まるで煩わしい虫でも払うかのように、純粋な腕力だけでその身体から引きちぎった。彼女が口を開くと、喉の奥で目が眩むような光が形成され始めた。放たれる熱気が空気を振動させ、足元の石さえもひび割れていく。


「あがぁぁっ! 何も……見えねぇ!」


ヴァンカーは焼けるような光に目を閉じて呻いた。


そして、ゴジラの熱線さながらに、青い炎の奔流が轟音と共に炸裂した。衝撃で悪魔の体の大部分が消し飛び、黒焦げになった胴体の一部だけが残された。ドラカリスはそれをジャガイモの袋のように無造作に放り捨てた。


「ふん……弱っちい」


彼女は軽蔑を込めて吐き捨てた。


「力自慢のくせにゴミみたいな奴、大っ嫌い」


一瞬、彼女の表情が変わった。ジェイズを見てわずかに頬を染め、牙の間に獰猛な愛おしさを隠す。


(だから愛してるのよ……私に勝てる見込みなんて万に一つもなかったのに、あの人は私を負かした。だから私は、あの人に全てを捧げたの……マスター……お願い、もう私を一人にしないで)


遠く離れた場所で、アクロンは腕を組み、失望の表情でそれを見ていた。


「圧倒的な敗北だな。ヴァンカーはあのドラゴンの相手にすらならなかった」


「いや……」


ネクロンが遮る。その目は闇の魔術で燃えていた。


「見ろ。ヴァンカーはまだ反応している……悪魔の力は彼を見捨てていない」


アクロンは信じられないという顔をした。


「何をしようというのだ?」


戦場に悪寒が走った。ヴァンカーの損壊した体が黒く染まり始め、呼吸すら困難になるほど濃密なミアズマを放ち始めた。地面が揺れ、小石が浮かび上がり、その暗黒エネルギーの影響下で漂い始める。


「まだ戦えるみたいね……」


ドラカリスは危険な笑みを浮かべて首をかしげた。


「呪いあれ、ドラゴン」


ヴァンカーが唸る。皆が恐怖の眼差しで見守る中、筋肉と骨が再生していく。


「貴様の方が俺より強いかもしれん……だが、姫の眼をえぐり出して魔界へ持ち帰ることくらいはできる」


ドラカリスはジェイズの方を向いた。


マスター……どうしましょうか?」


独占欲の強い瞳で尋ねる。


「至高姫を守るんだ……何があっても」


ドラゴンは嫉妬で唇を尖らせた。


「やっぱりね……また女の子を口説いてたんでしょ、マスター。しょうがない人……でも、それが私の男よ。貪欲な生き物なんだから」


「あはは……」


ジェイズは乾いた笑い声を上げた。


「頼むから、姫さまの前で俺の評判を落とさないでくれよ」


彼に抱きついていたアレリスは、トマトのように赤くなっていた。


「あなたがどうしようもない女ったらしだってことは知ってるわ……運命の眼で見たもの……でも……」


彼女は見上げ、その瞳をキラキラと輝かせた。


「それがすっごくクールで男らしいのっ!」


ジェイズはため息をついた。


「結局……どいつもこいつもイカれてやがる!」


「ジェイズ」


アレリスが少し真面目な顔に戻って言った。


「教会の聖剣使いのところへ行かなきゃ。酷い怪我をしてるかもしれないわ」


「そうだな……彼女も守らなきゃいけない。治癒魔法は使えるか、姫さま?」


「専門じゃないけど、いくつか知ってるわ。手助けはできる」


「よし……」彼は頷いた。「頼んだぞ」


二人は全速力でアリスの元へと走った。土埃と血にまみれた少女は、辛うじて立っている状態だった。


地面が揺れる。魔力を帯びた空気が振動し、一帯に響き渡る唸り声を上げた。


「で……」


ドラカリスは首をかしげ、優越感の笑みを浮かべて敵を見下ろした。


「強くなったの?」


ヴァンカーの瞳が悪魔の輝きで燃え上がった。


言葉もなく、彼は野獣のように吠え、彼女に襲いかかった。


「来なさい……」


ドラゴンの唇が邪悪な笑みを形作る。


「楽しませてよね!」


衝撃は凄まじかった。


拳と拳がぶつかり合うと、耳をつんざくような轟音が響き渡り、衝撃波が地面から石を引き剥がし、戦場全体を覆う土煙を巻き上げた。


「殺してやる、クソドラゴンが!」


怒りに満ちた声でヴァンカーが叫ぶ。


「もう飽きたわ」


ドラカリスはうんざりした表情で溜め息をついた。まるで遊びに疲れたかのように。


「終わらせましょう……愛しい人と過ごしたいもの」


ドラカリスの次の一撃は、牽制ではなく、破壊のためのものだった。


彼女の拳はヴァンカーの防御を貫き、骨の砕ける音が雷鳴のように響き、一撃でその腕を粉砕した。


新しい悪魔の形態であっても、エリート悪魔になったとしても……ドラゴンは努力すらせず彼を圧倒し続けていた。


「ネクロン、アクロン!」


ヴァンカーは喘ぎながら叫んだ。顎から血が滴り落ちている。


「もっと“カオス”の力をよこせ! この生意気な化け物を引き裂いてやる!」


「貴様はすでに、その器が持つ英雄の血が許容する限界、99%の力を使っている」


アクロンが厳しい口調で答えた。


「撤退すべきだ」


ネクロンが重々しい声で付け加える。


「あのドラゴンのような強者がいるとは計算外だった……殿下はお怒りになるだろうが、機会はまたある」


ヴァンカーは歯を食いしばり、ドラカリスを睨みつけた。


「また会おう。俺の本来の体があれば……貴様など捻り潰していただろうな」


「どうでもいいわ」


ドラカリスの声は冷たく、切り裂くようだった。


「どうあれ、あんたをぶちのめすだけよ」


血まみれのヴァンカーの顔に、不気味な笑みが浮かんだ。


「度胸があるなら……北の帝国へ、魔界へ来い……俺という存在を教えてやる」


「言い訳ね!」


ドラカリスは嘲笑った。


「逃がすと思ってんの」


彼女は彼に向かって飛びかかったが、まさにその瞬間……悪魔の気配が消滅した。


目の前にある体は、もはやヴァンカーではなかった。


「……もう同じ存在じゃないわね」


彼女は標的の数センチ手前で止まり、呟いた。


「今は、ずっと弱いわ」


ラウルの体が、命のない袋のように地面に落ちた。半分人間、半分悪魔……だが紛れもなく、彼だった。


ドラカリスは片眉を上げて彼を見た。


マスター……こいつ誰? 潰していい?」


「え?」


ジェイズは目をぱちくりさせ、困惑した。


――続く。

「嵐は去り、土煙の向こうに残されたのは、ただの『人間』の姿。


圧倒的な力の前に、悪意は沈黙した。


だが、勝利の余韻と共に、新たな謎が浮上する。


彼らが守り抜いたものは何だったのか。


そして、倒れ伏した男の運命は――?


物語は、静かに次なる局面へと動き出す。」

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