番外編短編・プラスチックバッグ
再び偶然、コンビニでエディにあった。
私は小腹がすき、コンビスイーツを覗きにきたのだが、エディもそうだったようで、プリンやケーキを見ていた。
「ここのプリンは最高ですよ。できればサークルkサンクス時代のシェリエドルチェを復活して貰いたいものですよ」
「く、詳しいのね」
コンビスイーツヲタクっぷりを発揮するエディに苦笑しながら、私はシュークリームを選んで籠に入れる。あの夢を思うと、やっぱりコンビニでスイーツを買える事は、とても幸せな事だと思えてしまう。世界的に戦争が起こったりしたら、コンビスイーツは食べられるだろうか。やっぱり平和である事に越した事は無いだろう。
そんな事を考えながら、レジにならぶ。
「袋持ってくるの忘れちゃったよ。プラスチックバックください」
エディはレジ袋の事をプラスチックバックと言っていた。レジの店員は、顔を傾けている。
「エディ、プラスチックバックでは通じないわよ。すみません、店員さん。レジ袋ください」
私は店員に言い直す。
「すっかり忘れていたよ。日本ではレジ袋だったね」
エディはバツが悪そうにレジ袋の料金も出す。意外とこう言った相違のある単語はある。ペットボトルも和製英語で、プラスチックボトルと言わないと通じない。
コンビニを出ると、途中までエディと一緒に並んで歩く。
「昔はレジ袋も無料だったのにね…」
「そうですね、真澄チャン。なんか、世の中意外と不便になってませんか?」
「そうかもしれないわね…」
コンビのレジもどんどんセルフ化が進んでいる。一見便利だが、同時に雇用は無くなっている。
人間の性質は古代からそう変わりがないのに、技術だけ進歩するとどうなってしまうのか。
「便利と不便さは表裏一体なのかもしれないわ」
「そうかもしれないですね…」
少ししんみりとしてしまった。
あのコージー村には二度と帰りたくはないが、あの土地の不便さは少し懐かしかった。




