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【第三話】スキル


『ドラール』マクフリラ王国王都マクフリラ

エカナの森 入口付近



「ここは・・・・・?森の中??」


「森の中というよりかは森の入り口か。ある程度は安全なところに転移させてくれたみたいだな。」


辺りを見渡して状況を確認する。


「おー、向こうにでっかい城が見えるな。ホントに異世界に来たんだなー。」


某テーマパークのようなお城が見え本当にここが異世界なのだと実感できる。


「うーん、これからどうしようか・・・。」


「・・・よし、とりあえず森から出て考えよう。」


「まずは人に会わないことにはどうしようもないし、城の方まで歩いていくか。」



「―――――ただ歩いてるのも暇だし、持ち物を確認するか。あ、スキルとかも貰ったんだっけ。スキルの確認ってどうすればいいんだろう。」


「まあスキルは後回しでとりあえず持ち物を確認するか。」


「スマホと会社用のかばん。あれ、いつの間にかナイフで刺されてた穴がなくなってるけど・・・。まあありがたいし深く考えないようにしよっと。」


「かばんには水筒・財布・会社の書類って感じか。財布の中は転移する前に持ってた1652円。」


時代はキャッシュレスだからね。基本的にドラペイを使ってたら現金は少し持ってれば十分だったんだよ。


「あとはスマホかー。ん?ホーム画面はいつも通りだけど電波のマークが・・・」


電波はさすがに入らないだろうと考えていたが、神パワーのおかげなのかドラカリのロゴが電波のところに描かれていた。


「神パワーすげー。これって電波使い放題ってことかな??」


試しにいつも使っていた検索エンジンを使ってみると問題なく使えた。


「おー、これはありがたいなー。ん?なんだこのアプリ、こんなの入れてたっけ??」


俺は見覚えのないアプリがあることに気付きそのアプリを起動する。


―――ステータスアプリ―――


【名前】杉野哲也


【種族】人間族


【スキル】鑑定・アイテムボックス・フリマアプリ


【特性】健康体


【備考】異世界人


――――――――――――――



「おお、なんか出てきたな。」


どうやら自分のステータスが見れるアプリのようだ。


「いろいろと気になるところもあるけど、まずはスキルから確認しようかな。」


俺はステータスアプリの鑑定と書いてある欄をタップする。



【スキル:鑑定】

対象に向けて『鑑定』と念じると発動。スマホ内の写真・文章でも可。

【備考】

異世界人限定スキル



「なるほどなるほど、つまり鑑定を使ったら他のスキルとかについてもわかるのか。」


「しかも異世界人限定って俺以外にも異世界人っているのかな??」


「まあ考えてもわかんないしどうでもいいか。じゃあ早速だけど、アイテムボックスを『鑑定』!」


――――――鑑定――――――

【鑑定対象】

スキル:アイテムボックス


【鑑定結果】

物体を亜空間に保管できるスキル。物体の時間は止まっているが、進めようと思えば進めれる機能付き。

アイテムボックスの中に何が入っているかは、頭の中に思い浮かべるかスマホで確認できる。生物は保管できない。


【備考】

異世界人限定スキル

――――――――――――――



「おおー、このスキルがあれば重い荷物を持って移動しなくてもいいってことだな。」


「フリマアプリについてはなんとなくわかるし、後のお楽しみってことで先に良くわからない【特性】健康体を鑑定するか。」


【特性】健康体 を鑑定!



――――――鑑定――――――

【鑑定対象】

特性:健康体


【鑑定結果】

健康な身体の持ち主。怪我や傷の治りがとても速く、病気にもかからない。死んでしまわない限り2日もあればどんな怪我でも治ってしまう。

――――――――――――――



なんだこのチートは・・・。もしかして丈夫な身体を望んだからか??


「まあ死ににくいことは良いことだからな。このチートは素直にありがたい。」




「よし!じゃあ本日のメインイベント【フリマアプリ】のスキルを使ってみるとしますか!!」


「【フリマアプリ】発動!!!」


・・・・・・・・ん?

何も起きないんだけど?


そこで俺はハッとした。

フリマアプリは何でするものかを。


そしてスマホをタップ。案の定いつも使っているアプリのロゴが表示される。




―――――ドラカリへようこそ―――――




「おお、いつも通りのアプリが表示されたぞ、異世界に来てまでフリマアプリが出来るなんて最高だな。」

俺はそう呟くと、手慣れた手つきでアプリを通知欄に移行する。

「おお?運営からの通知が2件入ってるな、とりあえず見てみるか。」


――――――――――――――

【重要】商品キャンセルのお知らせ



いつもドラカリのご利用ありがとうございます。

この度、下記取引の進行が困難だと判断したため、この商品の取引を運営でキャンセルさせて頂きました。

出品物が発送できない、または返信等が出来ない場合は出品を一時停止することも出来ますのでご活用下さい。


商品名:マウンテンバイク

価格:¥88888


ドラカリ運営

――――――――――――――


「あー、購入者さんに申し訳ないことしたなー。」


もし今連絡できたとしても、『異世界にいるから発送できません』なんて信じてもらえるわけないんだけどな。


「ええっと、もう一件来てたよな。」


――――――――――――――

【極秘】異世界転移サービスご利用についてのお知らせ


いつもドラカリのご利用ありがとうございます。

この度は、極秘サービス:異世界転移をご利用いただきありがとうございます。

異世界転移利用料300万をドラペイにて引き落とさせていただきました。

これによりあなたのドラペイ利用残高は8427円になります。


良い異世界生活を過ごせるよう、我々一同心よりお祈り申し上げます。

がんばるのじゃぞ!


ドラトナス

――――――――――――――


「はあ!?!?300万!?俺の頑張って貯めた300万を使ったていうのか!?!?!?」

俺はドラペイの残高を確認するためにマイページへ移行する。

画面の先にはアプリが無慈悲にも俺に現実を見せつけてくる。


3008427-3000000→残り残高¥8427


俺はここ最近で一番の大声を上げた。



「聞いてねえぞ、くそじじいぃぃぃ!!!!!!!!!!」


















――――――――――――――


「ほっほっほ、照れるのー。」




ゲームばっかりやってたら全然更新してませんでした。

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