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入学式

入学式の時間も迫ってきている為それぞれ講堂に入り、スチュアートは特別席へ、ティナーヴは珍しく不機嫌なアンリと共に新入生関係者席へ向かった。

「アンリの不機嫌な顔初めて見たわ。」

「申し訳ございません。ティナお嬢様。あまりに急だったため、私としたことが感情を隠せずにこのような失態をいたしました。」

「?。失態とは何かわからないけど、私にはアンリの新しい顔が見れてなんだか嬉しいわ。」

首を少し傾げたティナーヴの何も疑わない素直な感情を向けられ、アンリは苦笑いをし、

「ティナお嬢様。そろそろ席へお戻りにならないと式が始まりますよ。」

優しい笑顔のアンリに戻りティナーヴを席へ戻るよう促した。

「一緒に座れなくて本当に残念だわ・・・」

と言いながらティナーヴは渋々自分の席へ向かうことにした。


式が始まった。

学院長の挨拶、来賓の挨拶等順調に式が進んでいき、新入生代表挨拶になった。

新入生代表はスチュアート。壇上に上がると新入生たちがざわざわとし、中には黄色い声まで上がっている。

講堂にいる全員から注目を一身に浴びながらも新入生代表として堂々と読み上げ、終わった時には一同ほうっと息が漏れているほどの素晴らしい挨拶だった。

ティナーヴも尊敬の念を込めて見ていると、スチュアートはこちらの方を見て笑顔を見せた。あら?と思っているとティナーヴの周りが口々に「私の方に向かって笑いかけてくれた」と言って騒ぎ出し、騒然となった。

幸い新入生代表挨拶のあとは司会が終了の挨拶をし、それぞれの教室へ移動するだけだったので何とか無事に終了し皆移動準備を始めた。


ティナーヴはすぐにアンリの元へ向かった。アンリは立ち上がって新入生関係者席のティナーヴに近いところまで来て待っていてくれていたためすぐに合流できた。

クラス分けが貼り出してある掲示板まで向かい、クラスを確認する。クラスは身分関係なしの成績順で20人づつと聞いていた。

ティナーヴは両手を胸の前で組んで少し緊張気味に確認した。Aクラスだった。

「アンリっ。見てAクラスよ!」

アンリに抱き着かんばかりにはしゃぐティナーヴに

「おめでとうございます。ね、大丈夫だったでしょう。ティナお嬢様はとても頑張っていらっしゃったという先生方は正しい評価だったでしょう?」

「そうね。先生方は正しいと思いながらも不安になってしまっていて・・・。少しでも疑ってしまい申し訳ないわ。これからも、先生方の期待に応えるよう頑張ってAクラスの中でも上位に入るように努力しないと。」

改めて決意するティナーヴを温かいまなざしで見つめながらもアンリはクラス表を鋭く睨んでいた。

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