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情報収集

「登院途中、グッドウェル伯爵令嬢に声をかけられて相談に乗ってほしいと言われたのです。わたくしは面識がなかったのですが、かなり切羽詰まっているように見受けられたのでお受けしたのですが・・・。皆さま、彼女について何か知っていることがあれば教えていただけませんか?」

「それなら私からよろしいかしら?」

マーガレットが手を挙げた。

「小さなころからスチュアート殿下の周りにいる令嬢というイメージが強いです。ただ、人を押しのけて殿下と一緒にいたいというのではなく常に少し引いた感じでそっといらっしゃる感じです。ティナ様は男女のお茶会に参加されていなかったからご存じないと思いますが、令嬢の間では殿下の取り巻きの中でもかなり高感度の高い方ですわ。私もよく話しかけますが雰囲気も柔らかで、どちらかというと聞き上手な方です。」

さすが社交的で子供のころから色々なお茶会に参加しているだけあって周りからの評価にも詳しい。

次にリエラが

「わたしはあまり接点がないのですが・・・。殿下の周りにいらっしゃる方々は近づきにくい感じなのですが、セシリー様は私たちとも普通に接してくださる方です。・・・言われてみれば、ここ最近思い悩んでいるように見えました。」

リエラも彼女に対する好感度が高いようだ。

2人の意見にセシリーの相談を受けることを了承したことが間違っていなかったと安堵し、同時に自分がいかに周りを見ていなかったかにショックを受けた。


正確に言えばクラス外の、特にスチュアートの周りにいる人間とは接点がないようにアンディ達が上手く立ち回っていただけなのだった。なので、セシリーとティナーヴが出会ってしまったのはアンディにとっては誤算だったが相手がセシリーだったのが救いだった。


「わたくし、何も見えていなかったのですね。そのような素晴らしい方でしたら是非わたくしから声をかけたかったです。少し冷たい態度もとってしまいました。」

しょんぼりした声でティナーヴが言った。

「クラスが違うのですもの。仕様がありませんわ。そろそろ私達は退散いたしますので、ティナ様はしっかりセシリーさんのお話を聞いてあげてくださいませ。」

励ますようにマーガレットが言い。3人は「では、また明日。」とそれぞれ帰って行った。


残されたティナーヴはアンディと3人を見送り、セシリーを待った。

いつもお読みいただきありがとうございます。

少し短いですがきりの良いところで次に続けます。

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