驚きと、歓びと、不安と
アンディには水につかって疲れたので、1人にして欲しいと伝えていた。少し心配そうな顔をしていたが、何かあれば呼ぶようにと言われ、紅茶の準備をして退出して行った。
心を落ち着かせていると、いつの間にか夕食時になっていたようだ。
ドアがノックされ
「ティナ様、食事の時間が近づいてまいりましたがご気分はいかがでしょうか?召し上げれますか?」
と心配そうにアンディが聞いてきた。
アンディの声を聞いてティナの心臓はまた暴れだしたが、胸に手を当てそっと深呼吸し
「もう大丈夫よ。向かうわ」
と言い、部屋を出てアンディを見上げた。
・・・なぜ、すぐに気づかなかったのだろう。アンディの面影があるのに。心臓がバクバクいっているものの目が離せないティナーヴをアンディが不思議そうに見ながらも恥ずかしそうにして、顔をそらしながら
「ティナ様、そんなに見つめないでください。そんな美しい顔で見つめられては・・・困ります。」
と消え入りそうな声で言った。耳が真っ赤になっている。ティナーヴもつられて赤くなり「ごめんなさい!」と謝り、早足で食堂へ向かった。
食事の席に着くといつものようにアンディが後ろに立ったのだが、アンディだと知ってしまったティナーヴにはうれしいけれで、変に緊張してしまっていた。。
このままではいけないと、食事にだけ集中するようにし、素早く、かつ優雅に進めていくと終了するころにはドット疲れてしまった。
部屋を出た時からずっと心配し続けのアンディがやはり無理をしていたのでは?と勘違いしてくれたのでそこは助かった。
勘違いをそのままにして、疲れたからと早々に部屋に下がり、アンディに就寝前のお茶を入れてもらい、下がってもらった。
ティナーヴは就寝準備をしてお茶をいただき、ベッドに横になると不安に押しつぶされそうになっていた。明日から大丈夫だろうか?今日の夕食時だけでもいっぱいいっぱいになってしまった・・・。
思い切ってアンディにだけ打ち明けようか?
でも、そうすると自分もアンディと隠し通せる気がしない。特にディオルにはすぐにばれてしまいそうだ。
ディオルには絶対ばれてはいけないと本能で感じる。きっとアンディに指示を出したのもディオルだろうから。
ティナーヴはうーん、うーん、とひとしきりうなった後、最終的に“アンディに出会えたことの素晴らしさについて”という謎の題名で小声で滔々と語り、アンディに明日も会える、一緒にいられる、と前向きな考えに切り替えることに何故か成功し、明日を楽しみにぐっすり眠ることが出来た。
反対に心配し、ドアの近くに控えていたアンディはティナーヴのうーん、のうなり声だけ聞こえてしまい、更に心配して寝不足になっていた。
意外と切り替えの早いティナーヴさんでした。




