作戦会議2
5話目投稿しました。
月曜日。5月になり、高校生活にも慣れた頃、俺たち3人は俳句甲子園のメンバーに選ばれるための句を練っていた。
相変わらず藤広はスランプで、フランセスカは上から目線で、俺は2人からダメ出しをくらう。
そもそも、メンバーに選ばれるためには地区予選の兼題で今のレギュラー陣と戦って勝ち取るしかない。地区予選の兼題は「バナナ」「小春」「風光る」というものなのだ。俺の苦手とするジャンルが2つもある。1つだけ上手く作句できそうなので、それに賭ける。
「始発便 バナナシェイクと ワイシャツと」
「お、南にしてはいい句ができたな」
「そうですわね、雪弥さんにしては、ですけど」
「上からだなっ!」
まったくこいつらは…と思っていると、すかさず2人からの質問がとんでくる。
「なぁ、ここ、なんで"と"で終わらしたんだ?」
「余韻を残したかったんだよ
"と"で終わらせることでまだなにか続きそうだろ?
始発便だから、朝の最初でこれから1日が始まるって事
を表したかったんだ」
「なるほどな」
「では、この"ワイシャツ"はなんですの?」
「ワイシャツって男の人が着るイメージだろ?
スーツ姿の男の人が栄養補給ドリンクを持って始発便
で仕事に行くっていう句を詠みたかったから"ワイシャ
ツ"は欠かせないんだ」
「まぁ、そう言われればそうですわね」
お前ら2人はもう句をつくったのかよ、と聞くと、まだだと答えられたので呆れていると、お前よりすごい句をつくってくる、と言ってきたので、あとはもう信じるしかない。俺は俺らしい句をつくった。全力を出し切るだけだ。3人で選ばれて地区予選を通過し、俳句甲子園に出る!それが1番最高だ。来週はもうメンバーを決めるそうなので、今週末に入れ替え戦があるそうだ。
「3人で選ばれるぞ!」
そう言って、俺たちは教室を後にした。
読んでいただきありがとうございます。
句を作るのが中々大変ですが頑張ります。




