夢の始まり
これはまだ、誰も予想出来なかったことだ。
私は、夢原琴美。桜川高校の2年生でした。
あの日までは……。
「琴美。起きなさい、遅刻するわよ。」
琴美の母親が琴美に声をかけた。
だが、琴美は、全然起きようとしなかった。
「……。おはよう、お母さん…ってあれ?
居ないし……。」
琴美は、リビングの時計を見て声をあげた。
時計の時刻は、もう登校時間をとっくに超えていたからである。
「やばい、やばいよ〜。ち…遅刻だよ〜。」
琴美は、焦りながらも支度をして家を出た。
琴美は全速力で学校へ向った。
だが、学校は、完璧に遅刻をした。
そして、クラスにこっそり入ったが、担任の先生に見つかってしまった。
「琴美さん、完璧に遅刻ですからね。」
「はぁ〜い、先生、わかってます。」
そう言い、琴美は自分の席に着いた。
「こ・と・み〜。どうしたの?元気ないね。」
そう声をかけたのは、琴美の友達の優美だった。
「優美。今日寝坊しちゃってさぁ。もう今日最悪な日だよ〜。」
「あはは、それは災難だったねぇ。
じゃあ、今日放課後、近くのクレープ屋でも行こうよっ。最近近所に新しくできたお店なんだってさぁ。」
優美は琴美を近くのクレープ屋に行かないかと誘ったが……。
「今日は、やめとく…ごめんね、優美。」
そして、放課後になり優美と琴美は、いつものように一緒クレープ屋までは帰り、クレープ屋から、琴美一人で帰った。
そして、琴美は、家の近くの林の道を一人歩いていた。
「はぁ、今日本当に最悪な日なんだよねぇ。」
そう独り言を言いながら帰っていると、
近くの林から奇妙な声がした。
「琴美…きみを……まっ……て……いるよ……。」
その声に気づいた琴美は、林の道の影に入り、
その林の影を通って声のする方へ向かった。
「この声何処からしてるのよ。ちょっと不気味なんだけど、この林……。」
そして声のする方へ向かっていて琴美は気づいた。
「ここ、前にも来たことある気がする。」
琴美は、何かに気づき始めていたが、声が気になり、声のする方へ急いで向った。
そして、声のする洞窟に辿り着いた。
「ここから、声がしてる。よし、入ってみよう。」
そして琴美は、声のする洞窟の中に入っていった。
そして不思議な魔法陣を見つけた。
「これ何?魔法陣だよね。」
琴美が魔法陣を踏むと、急に魔法陣が光り始めた。
そして、琴美が目を開けるとそこは、見たことも無い世界だった。