『賢者✖️道化』仮
大分前に遡ります。
ふと、ココロが空っぽのある日。
大切な人とLINEを交わしました。
励ましてくれたのは素直に嬉しいけど、何処かで聞いたかの様な台詞。
でも、とても大切な人からの励ましの台詞には違いなく、なんとなしに詩に仕立ててみました。
そんな作品です。
『賢者✖️道化』仮
2020-大藤匠
もしも もう一度だけ恋を選ぶとしたら
また、キミの側に生まれて
もう一度 キミに出逢いたい
生まれ変わりなんて
判らないけど
また、キミの側に生まれて
もう一度だけキミに恋したい
だって
キミが言ったんだいつか…
寂しい時には
鏡の中の自分に話しかけてみて
くだらなくて笑えるから
たぶん
うん、きっとそうするよ
嫌われたくなくて空約束
実際には試していない
小馬鹿にもしていないけど
ある初秋の暮れに
寂寞と孤独に沈んでいたら
不意に記憶に過ぎる
あの日のキミの台詞
冴えない顔した
鏡写しのボクに
囁くように 語りかけてみたよ
冴えない顔だね
あ、キミもボクだね
鸚鵡返しだね
当たり前か
…
ウルトラマンよりも速く
鏡写しのボクが失笑
呆れたような
てらいのような
何処かしら味のある笑顔
ホント
キミは賢いね
まるでボクは道化だね
そんなキミだからまた
キミの側に生まれて
もう一度 キミに出逢いたい
生まれ変わりなんて
判らないけど
また、キミの側に生まれて
もう一度だけキミに恋したい
閲覧いただきありがとうございます。
また作品で逢いましょう。