イバラの女王に嫁ぎました
ずっとずっと、カーテンを半分閉めたこの部屋で本を読んでいるんだと思っていた。
王位だとか、外交だとか、僕には関係ない。
ただ本を読んでいるだけでよかった。
現実の世界とは違うところに行ってしまえるような気分がするから。
((人はなりたいものになれる))なんて、そういったのは誰だっただろう。
もし本当にそうだったとしたら、僕は本の虫になりたいな。
なぁんて考えていたら、隣国の強国の最強チート女王陛下……あの、[イバラの女王に嫁ぎました]!?
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