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焼きうさぎぱーりー

前回の話を書いてから「かお」って入力して変換すると「ヾ(≧▽≦)ノ」これが出てきてちょっとイラっとする。

まぁかわいいからいいですけど。

 ぱくぱくごくんと料理を食べ、2人そろってごちそうさまをする。

「「ごちそうさまでした」」

 うん、上手に作れたし「おいしい」も貰ったから今回は大成功かな。

「それじゃ俺レベル上げ行ってくるわ」

「はーい、体力減ったり私に会いたくなったりしたら帰ってきてね、私ここにいるから」

「あいよー」

 え、なに? ずっと一緒にいるんじゃないのかって? いやいやそんなわけないじゃん。

 まず私が戦闘行ったら今はまだしももうじき足手まといになるだろうし、それにフウにはこっちでもたくさん仲間を作ってもらいたいからね。

 私は束縛はせんのじゃよ。自分のしたいことができないのは私が一番いやだから他の人にもさせたくないじゃん?

 てことでこれからしばらくは無心で料理スキルを上げようと思う。

 ゲームって作った料理の処分に困らないからいいよね、食べきれるかとかをきにせず練習できる。

 それじゃ焼きうさぎを作り続けよう。


[『料理:5』を獲得しました。]

[調理方法「煮る・茹でる」が解放されました]

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     ・

     ・

[『料理:10』を獲得しました。]

[調理方法「揚げる・蒸す」が解放されました]

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     ・

     ・

     ・

[『料理:18』を獲得しました。]

 あ、うさぎ肉無くなった。

 あれから数時間、何も考えずひたすらうさぎを焼き続けた結果、18までスキルレベルがあがった。

 超ゲーム廃の私にかかれば数時間の作業なんてめんどくさくはあるけどまぁできないことではない。

 まぁ数時間程度なら普通の人でもやろうと思えばできると思うけどね。

 とりあえず在庫処分と仕入れを兼ねてフウを呼べたら呼んでみよう。

『今どんな感じ?』

『丁度クエスト終わったところ』

『パーティーとかは組んでる?』

『おー、野良だけど一応4人パーティー』

 ん~……どうせ2人じゃ余るだろうし一緒に呼んじゃおっか。

『材料がなくなったから補充したいんだけで大丈夫?』

『ちょいまち、みんなに抜けていいか聞いてくる』

『あ、だったら一緒に誘っちゃってくれない? どうぜ余るだろうから』

『あいよー』

 折角作ったんだからやっぱりいろんな人に食べてもらいたいじゃん?

 今日はうさぎパーティーだ!!

 なんせ1つの料理が100個近くあるからね、もう食べ放題だよ食べ放題。

 

「ただいまー」

 あ、フウ達が帰ってきた。

「おかえりー、ささ、他の人も入って入って」

「「「おじゃましまーす」」」

「一応自己紹介とかしてもらえるかな?」

 ……なんぁ上から目線になってないかな……ちょっと心配かも。

「俺はまんじゅう、職業は騎士! よろしく!」

「私はだんご、魔法使いです!」

「私、おはぎっていいまーす。ヒーラーだけど前衛もしたりしなかったり、よろしくね~」

 ふむふむ、まんじゅうさんは熱血系、だんごさんはしっかりもの、おはぎさんがほんわかって感じかな?

 てか名前みんなお菓子じゃん、しかも和風の。

 あ、そういえば私が自己紹介してなかったね。

「私はゆらちん。呼びにくいかもしんないからゆらでいいよ、よろしくね」

「「「よろしくお願いします!」」」

 うんうん、みんないい子だね~。

「それじゃ座って待っててね、今は依然するから」

「「「はーい」」」

「あ、そういえばみんなってこういうVRゲーム初めて?」

「俺は前に何個かやってた。まぁ全部齧った程度だけど」

「私は初めてです」

「私も~」

「俺は初めてかなー」

「いやフウは私とずっと一緒にやってんじゃん」

 まんじゅう君とフウだけ経験者と。

「わかんないことあったら何でも聞いてね、これでも私、結構スゴイから」

 世界でも十分戦えるゴーストクオリティ、VRゲームでならそうそう負けない自信がある。

「はい、どうぞ」

 全員の前に焼きうさぎを4本ずつ置く。

「「「「いただきまーす」」」」

 みんな同時に声を上げ、同じく同時に齧りつき、またまた同時に歓声を上げた。

「「「「おいしい!!」」」」

 いや仲良すぎでしょ君たち……なに、兄妹かなんかなの?

「ふふ、それはよかった」

 しかし今の私はお姉さんモード。そんな驚きを表に出さず柔らかい笑みを浮かべて見せる。

 それからしばらく、楽しくわいわい話しながらうさぎ肉パーティーを楽しんだ。


「はぁっ!? お前もう料理スキル18まで上がったのか!?」

「ふふーん、すごいでしょ」

「え、たしか昨日2か3だったよな……それでこんな串焼き余ってんのか」

「1日で15上げました!」

「なんでそんなモチベーション持つの? 俺なら絶対途中で飽きるわ」

「そ、そりゃあフウにもっとおいしいの食べてもらいたいし……」

「!? あー、俺の彼女は最高にかわいいなー」

「ちょ、ちょっと、撫でないでよ~、人もいるんだから……」

「いいじゃん別に、それともイヤだったか?」

「イヤじゃない、けど……」

 イチャイチャ、イチャイチャ、ちょっと休んでまたイチャイチャ。

 そんな風にイチャついてるときふと他のみんなを見ると、なんか面白い顔になってた。

 まんじゅう君がうげーっていう砂糖でも吐きそうな顔、おだんごちゃんは超ニヤニヤ顔、おはぎさんはおばあちゃんみたいなやさいい笑顔をしてる。

 そんな中、おだんごちゃんが勇気を出して質問をしてきた。

「あの……おふたりは付き合ってるんですか?」

「あれ? フウ言ってなかったの?」

「あ、そういや言ってない気がする」

「あ、それとSS撮っていいですか?」

「流石に、恥ずかしい……」

「いいじゃん別に、減るもんじゃねえんだし」

 なんでフウこういうのまったく気にせずいれるんだろうね、どんだけ勇気あるのさ……。

「ま、まぁいいけど……」

「やったー! ありがとうございます!!」

 う~ん、おだんごちゃんはしっかりものだと思ってたけど恋愛脳(スイーツ)な人だったか~。

 撮られてるっていうのに全く気にせず、それどころか余計スキンシップを取ってくるフウ、対照的に私の顔はどんどん真っ赤になっていく。

 これも撮られてるんだよね……? うぅ、恥ずかしい……

 しばらくすると、おだんごちゃんはムフーっていう顔をしてからありがとうございます! とお礼を言ってきた。

 恥ずかしかった……けど、けど……珍しくフウがすごい積極的だったからちょっと嬉しかったかも。

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