見知った顔
僕が入ると係員がこっちに来て封筒を渡す.....
係員「んーと.....5分後に始めます.....最初に戦闘不能になった人が8位、最後まで残ったら5位という感じで.....」
僕「うい.....面子を聞いておきたいんだけど.....」
係員「あー.....んと....始まるので直接見てもらって.....」
僕「ん.....分かった.....」
係員「それでは.....」
係員が指を鳴らすと目の前に門番がいた.....
僕「ありゃ.....門番ちゃん?」
門番「ん.....?うえ!?なんでここに.....」
僕「一応準々決勝まで来てたからね.....門番ちゃんも?」
門番「えぇ.....」
僕「そか.....全力でやるから.....」
門番「当たり前です.....景品はいい方がいいので.....とはいえ.....ここに残るだけでもかなりなんですが.....」
僕「言えてる.....」
僕がちらっと見ると係員が慌てた様子で電話をしていた.....
係員「はい.....はい.....分かりました.....」
係員が電話を切ってこっちを見る.....
係員「えーと.....メドューサさんと吸血鬼さん.....会場に来てない上に連絡取れないので.....不戦敗北とします.....」
僕「ありゃりゃ.....じゃあ門番ちゃんと僕が五位と六位のどっちか?」
係員「えぇ.....メドューサさんと吸血鬼さんはまた後で対処します.....お二人とも.....準備は?」
僕「いいよ.....」
門番「いつでも.....」
門番が槍を構える.....
係員「それでは.....初め!!」
係員の掛け声と同時に門番が僕の頭目掛けて槍を刺しに来る.....
僕「おー.....」
僕は後ろに倒れ込むと同時にテレビを出して槍を回避する.....
門番「っ.....せい!!」
僕「がっ.....」
僕は後ろに回り込んで、蹴りを入れようとするが、門番は槍を後ろに引いて、僕の腹に持ち手の部分を刺す.....
僕「まじか.....」
僕は持ち手の部分を持とうとするが、鋭くしてあり、変な体制で倒れ込む.....
門番「っ.....せいや!!」
僕が倒れ込んだところに、門番が真っ直ぐさそうとするが僕は翼を出して視界を遮る.....
門番「うそ.....テレビだけじゃない.....」
僕は門番の横に瞬時に移動して、間合いを詰める.....
僕「悪いな.....」
僕は門番の手を掴んで、捻りあげる.....
門番「あー.....惜しいところまで行ったんですが.....」
門番の手から、槍が離れたところで僕は関節を極める.....
僕「ギブ?」
門番「完敗です.....」
係員「ギブアップです.....」
係員がこっちを見てから諦めたように笑う.....
それと同時に観客から割れんばかりの拍手が送られる.....