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万色無双の役立たず  作者: 士口 十介
学園篇
4/48

初めてのレベルアップ

さて、記憶が戻ったことで過去の記憶の他、前世の記憶がはっきりと蘇ってきた。

だが前世の記憶は単なる記録であり、現在の考え性格に影響を及ぼさない様だ。


「ねぇ、ヴィン。あれからどうなの?」

フレデリカが訪ねる。

多分スキルの事についてだろう。

「どれも上がらないね。どれもレベル1のままだ。」


スキルのレベルを上げるにはその一つ下のスキルを使用して上げる。

魔法のスキルをレベル2にするにはレベル1、初級呪文を詠唱するしかない。

初級呪文と言われているが実は入門用の呪文で、ほとんど殺傷能力はない。


例えば、


赤呪文のLv1は“着火”で燃えやすい物に火を点ける。

青呪文のLv1は“湧水”で手からコップ一杯ほどの水を出す。


等である。

殺傷能力がある赤呪文、“火炎”はLv2が必要な呪文なのだ。

当然、Lv1しかない俺にそれらの呪文は使えない。


「毎日いろいろやってるんだけどね。例えば“ステータス”!」

俺は無色魔法Lv1の“ステータス”を唱えた。

この呪文は自分の視覚内に自らのステータスを表示する呪文だ。

ただし、経験値を習得できるのは一日一回のみなので、無色魔法はある一定の日数がかかる。

いつもの様に何百回目かの呪文を唱えたが、この時の表示は違った表示がなされていた。


・ステータス


無色魔法Lv1→Lv2


名前:ヴィンフリート・ジンネマン

性別:男

年齢:15才


クラス:魔法戦士Lv1


体力:70

精神:110


筋力:22

耐久:20

敏捷:20

器用:26

知性:30

魅力:33



万色魔法:Lv1

 青魔法:Lv1 緑魔法:Lv1 赤魔法:Lv1 橙魔法:Lv1 黄魔法:Lv1

白魔法:Lv1 黒魔法:Lv1 紫魔法:Lv1 無魔法:Lv2


武器全般:Lv1

 剣:Lv1 斧:Lv1 槍:Lv1 棍棒:Lv1 短剣:Lv1 刀:Lv1

 弓:Lv1 石弓:Lv1 投擲:Lv1 格闘:Lv1


騎乗:Lv1、高速詠唱:Lv1、無音発動:Lv1、???、???



表示される項目に俺は目を疑った。

「どうしたの?」

“ステータス”呪文を唱えて黙っている俺を心配したのかフレデリカが声をかけてくる。


「レベルが・・・」

「レベルが?」

「無色魔法の・・・」

「無色魔法?」


「無色魔法のレベルが上がった」


「!!」

「お!」


「「おめでとう!!」」

フレデリカとパメラ二人声を揃えて祝ってくれる。


「これで無色魔法のレベルアップが少しは楽になるのかしら?」

とフレデリカが無色魔法について聞いてくる。

緑魔法や白魔法もLv1からLv2へ上げるよりもLv2からLv3にあげる方が楽だったためらしい。

「抵抗可能な呪文だからね。成功しない限り経験値は得られにけど少し楽になるのかな?」

そうい応えると、パメラが

「早速、無色魔法のLv2呪文を覚えるべきよ。」

「そうだね、呪文の書は公開されているすべての呪文は見たからある程度は覚えてい・・・。」


不思議なことに、無色魔法Lv2、“鑑定(アナライズ)”は完璧に覚えていた。

通常、使えない呪文は見ても覚えることは出来ないのだが何故だろう?


「?」「???」

フレデリカもパメラも不思議そうな顔をしている。


「Lv2の“鑑定(アナライズ)”は覚えている。」

「え?そんな事ってあるのかしら?」

呪文を使えるフレデリカはもっともな疑問を言う。

「ひょっとしたら、“鑑定(アナライズ)”の呪文を見た時に既にLv2になっていたとか。」

「そう言えば、朝起きた時に呪文の書は見たな。」

確かにパメラの言う通りかもしれない。


「まぁ、使えるに越したことはないわ。早速使ってみなさいよ。」

パメラは呪文の使用を勧めてくる。

「自分に使った次は私にかけてもいいわよ。」

「え、いやそれは・・・。」

「何言ってんの、本人が良いて言ってるんだから、こんなチャンス滅多にないわよ。

何なら私にかけてもいいわよ。」

鑑定(アナライズ)”の呪文は許可なく本人に対して唱えるのは失礼な行為であり、異性に対して唱えるのもはばかられる事なのだ。


「取り敢えず自分にかけてから考えるよ。」


「“鑑定(アナライズ)”、対象 自分」

鑑定(アナライズ)”の呪文は対象の能力を調べる呪文で戦闘でも有用だ。

相手もごまかそうとする為、呪文の抵抗に成功されると何もわからない。

その為、成功した時のみ経験点を得ることが出来る。


ただし、自分への“鑑定(アナライズ)”は必ず成功する。

鑑定(アナライズ)”は“ステータス”の呪文よりより詳しいことを知ることができる。


名前:ヴィンフリート・ジンネマン

性別:男

年齢:15才


クラス:魔法戦士Lv1


体力:70

精神:110


筋力:22

耐久:20

敏捷:20

器用:26

知性:30

魅力:33



万色魔法:Lv1

 青魔法:Lv1(98%) 緑魔法:Lv1(98%) 赤魔法:Lv1(99%)

 橙魔法:Lv1(98%) 黄魔法:Lv1(97%) 白魔法:Lv1(98%)

黒魔法:Lv1 (96%) 紫魔法:Lv1(98%) 無魔法:Lv2(1%)


武器全般:Lv1

 剣:Lv1(95%) 斧:Lv1(94%) 槍:Lv1(92%) 棍棒:Lv1(84%)

 短剣:Lv1(82%) 刀:Lv1(98%)

 弓:Lv1(91%) 石弓:Lv1(25%) 投擲:Lv1(97%) 格闘:Lv1(95%)


騎乗:Lv1(15%)、高速詠唱:Lv1(5%)、無音発動:Lv1(1%)、

ライブラリー:Lv∞、EXP追加補正:Lv7(84%)



%表示は100%でレベルが上がるのだろう。

各スキルの習熟状況が判って良かった。(次は赤魔法が上がる可能性が高いのか。)

と、各スキルを見ていき最後の所で


・・・・・・


“ステータス”呪文では判らなかった???スキル二つが判明した。

何やらとんでもないスキルがあったようだ。


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