親が悪い。社会が悪い。私は何にも悪くない。幸福の究極の真実とは?(私の瞑想記録ノートより)
「あなたの不幸の原因はすべてあなたにある」エドガーケイシー
そういわれた時はたして幾人の人が
確かにそうだと素直に肯定できるだろうか?
大方の人はこういって反駁するだけだろう。
曰く「時代が悪い」
曰く「社会が悪い」
曰く「こんな育て方をした親が悪い」
そして「自分は全くどこも悪くない」と言い張るだろう。
だが振り返ってよおく考えていただきたい。
あなたがこの現世でこうして
命を授かり、
生かされているのはなぜだろうか?
あなたはなぜ生まれてきたのか?
それには深い理由があるからです。
結論から言ってしまおうか?
あなたは生まれて償うべきカルマがくすぶっていたからこそ生まれてこさせられたのだ。
生まれないほどに次元が進んでいなかったからこそこの阿修羅世界に
いやさ、人間道に転生せざるを得なかったということでしかないのだ。
だから今いる、というか
今生きている人間は
何かしら宿世の恩讐を背負っている人ばかりということになる。
もしまっさらな心で
魂の階梯を高次元まで進められていたのなら
こんな現世に生まれるはずはなかったからである。
さてそんなある意味原罪を背負ったこの娑婆世界の人間道では
あなたに起こる事件、事態、出会いは
すべてあなたのカルマの結果であり、
当然に起こるべきことでしかないのである。
『あなたに起こることは一つとして偶然はありえない」と
言われる通りで4ある。
また神は、、、、、、
神といって抵抗があるなら
宇宙霊はと言いなおそうか?
ともかく宇宙の心は
「あなたに永遠を見通す心眼を授けた」とも言いうる。
だから実はあなたは薄々なぜこんなことがあなたに起こったかがわかっているのである。
ただそれを見通してしまうと、
『あなたにおこることはすべて必然」という
恐ろしい結論になるので怖くて
言い出せないだけなのである。
あなたは、でも、いくらお茶を濁そうとしても
いずれあなたと向かい合わざるを得ないだろう。
なぜならあなたに起こることは実はあなたがかつて選択したことでもあったからなのだ。
だから起こった自体から逃げようとしたりしても無駄である。
むしろ目をそむけず
今、ここで対処したほうがよい。
あなたの素直な気持ちを今、それにぶつけよう。
それしか解決法は無い、
逃げても必ずそれは追いかけてきてあなたにしつこく、
結論を迫るだろう。
だったら、
逃げずに今
誠心誠意対応したほうがよいのだ。
所詮
現世での苦悩も、迷妄も、憤怒も,哀惜も、
あなたの本質にかかわって必然的に
あなたの望んだとおりに起こったにすぎないのだから。
こんな事件がありました。
39歳の青年(というかもう39歳ではおじさんですよね?)
が、68歳の両親を刃物で刺し殺して
自分も飛び降り自殺した事件です。
その遺書に
こんなことが書いてあったそうです。
『自分が公認会計士試験に合格できないのは両親が悪いからだ』と。
なんという身勝手なそして、幼い、幼稚な精神発達程度
なのでしょうか。
39歳ですよ。常識的に考えて、
結婚して子供もいて、
普通なら、毎日仕事している世代ですよね。
それが
39歳にもなって、両親に食わせてもらって、
公認会計士になれないという、
まだ自分の
非を、両親のせいだと言い張り
それどころか刺し殺してしまうという非道理です。
普通だったら30歳までやって公認会計士になれなかったら
方向転換するでしょう?
それが39歳なってもまだ、公認会計士という幻想に取りつかれて身動きできないという異常さ。
そしてなれないことを
68歳の老いた両親のせいにするという何たる幼稚さでしょうか。
ふつう39歳になればこの老いた両親を
自分が面倒見る立場でしょう?
それがまだ寄生して食わせてもらって
しかも公認会計士になれないのは両親が悪いからといって刺し殺してしまうという異常心理。
この39歳の男は精神的におかしいのでしょうか?
それとも大人になりきれないままでここまで来てしまったのでしょうか?
そうとでも思わなければやり切れませんね。
でもどうなのでしょう。
今150万人もいるといわれる引きこもりの
人は30代の人も多いそうですね。
そして彼らが異口同音に言い張ることは
『親が悪いから自分はこうなった」ということだそうですね。
「親が悪い。親の育て方が悪いから自分はこうなった。
そして自分は被害者だ
犠牲者だ」という、彼らの論理ですね。
でもどうでしょうか。
ほんとにそんなに親が悪いのでしょうか。
親は極悪人だったのでしょうか?
でも見る限りはどこにでもいるありきたりの
おそらく普通の平凡な親だったと思いますよ。
でもそんな平凡なありきたりの親ではいけなかったのでしょうか?
理想的な、教育法でこんなダメ青年でも上手にうまく
だましだまし育て上げられなければ
親になってはいけなかったのでしょうか?
そうすると、
親になっていいのはほんの一握り
日本全体で見ても
1万人以下しかいなくなるでしょうね。
そもそも、
そんな理想的な親がどこにいますか?
私の両親だって
ありきたりのごく平凡な
どうってことない両親でしたよ。
意味もなくぶたれたり、ぞんざいに扱われたことだっていくらもありますし、
第一私の家は貧しかったので、
食うものにも事欠く状態でしたよ。
貧しい暮らしで
良い思いをしたとか、おいしいものを食ったと言う記憶も皆無です。
でも私はそんな物足りない貧しい両親を恨んだり、
まして自分がこうなったのは両親が悪いといって
殺そうと思ったことなんかありません。
でもいまの子供たちはなぜ両親のせいにすべてを押し付けるのでしょうか?
別に虐待したわけでもないし、
毎日食事を与えなかったわけでもないし、
そりゃあ、時には頭の一つも殴ったことはるかもしれませんが
そんなことどこの家庭だってあることじゃありませんか。
普通に育てて、普通に食わせて、着るものだって着せてあげて
育ててきたのに。
高校も行かせて、大学も行かせて、車まで買いあたえて、
苦しい家計からお金を絞り出して、
何百万円もかけて、少しでも子供のためになればと思っていたのに、
何の因果か、感謝されるどころか、
その子に刺殺されてしまう。
この親にそんなに罪があったのでしょうか?
この親はそんなに極悪人だったのでしょうか?
子供に殺されなければならないほど
ひどい最低の親で、虐待して食事も与えず、着るものも着せずに放置したとでも言うのでしょうか?
人生は不条理です。
親子も不条理です。
でも、
この事件から私たちはいったい何を学び取らなければいけないとでも言うのでしょうか?
正直
私にもわかりません。
今世間では
青年たちの不条理な事件が多発?していますね?
無差別大量殺人事件
親殺し、
引きこもり150万人。
自殺者年間3万5千人以上。
死んだ親を自宅の押し入れに放置。
介護虐待、老親虐待。
日本全体が狂っているのでしょうか?
どうしたらいいのでしょうか?
平凡な庶民にすぎない私にはわかりません。
誰かわかる人がいたら何とかしてほしいです。
そう、お願いするしか私にわからないのです。
幸福。
しあわせ
誰もが求めてやまないものですね?
「わたしの幸福の青い鳥はどこに?」
といって一生当てもなく探し回る人もいますね。
でも見つからなくて一生自分探しだけで棒に振ってしまう人も多いです。
幸福についての究極の真実とは、
なんでしょうか?
それは
世界も、社会も
家族も、
友人も
時代も、
政治も、
その他
の要因も
何の関係もないということです。
極端な話、
絶海の無人島で
たった一人で自給自足生活をしていて、
それで自分が幸せと感じるなら
それが幸福な人生なのです。
文明世界ではテロや戦争があり、殺人や強盗が横行しようとも、
あるいはもっと極端に
文明世界が
最終核戦争で滅亡しても、
その無人島が健在なら何の関係もありません。
(実際問題放射能汚染がこの絶海の無人島まで押し寄せるでしょうから。
影響を受けるでしょうが、、、)
世界が滅亡しても気にするな。
俺の島は健在だ。、
そうです、
幸福というものは所詮
きわめて個人的な要因に帰結されうるものなのです。
その卑近な例が引きこもりでしょう。
自分の部屋は楽園ですから、
そこで自給自足するなら
あえて無情の世間になんか出て行く必要はないわけですね。
その楽園は両親の
冷たい世間での悪戦苦闘という生活費稼ぎの上に成り立っているわけですが。
両親が健在なら
その引きこもりの楽園は続くわけですから。
両親が倒れたり、働けなくなったりした時
あるいは両親が死んだとき、
その引きこもりの楽園は崩壊します。
それまでは、楽園の住人だったその本人は、
突然炎天下に放り出されたモグラのように
なすすべもなく
日干しになり、
死んでいくのです。
でも冷たい言い方ですが
それまでの至福の時を?過ごせただけで
その人の人生は完結したのでしょう。
生まれてすぐなくなる子だっているわけです。
それが両親の世間の無情の風の中で体張った稼ぎで守られて
20年だか、30年だか、、生かされてきただけでも
それでもう十分でしょう。
引きこもりの子がかならずいう言葉があります。
『両親の育て方が悪い。社会が悪い、だから、僕は悪くない」
そんなこと言っても何の意味もないのです。
社会の誰一人、
『そうかい、そうかい、両親が悪かったんだね。わかるよ、君は悪くない、君は正しいよ、
だからずっと引きこもっていいんだよ。両親に寄生してずっとひきこもっているんだよ、」
といってはくれないだろう。
30歳にもなって、まだ両親が悪いといって、引きこもっているなんて、
それじゃあまるで5才の幼児と同じ精神レベルじゃあないか?
そりゃあ、世の中には悪い両親だってたくさん、いるだろう。
この私の両親だって、決して立派なん両親ではなかった。
というか。あえて言えば貧しさに押しひしげられた両親だったろう。
だから私は、これといって世間並みの恵まれた少年時代は過ごしてはいない、
貧しい少年時代だった、
だといってもし私がそれを根に持って、一生ただそれを恨んで自分は何もしないで引きこもっている人生を送ったとしたら、、、
自分を正当化して両親をただ恨むだけの人生って、虚しくはないのか?
というか生まれてきた限り自分の人生を、生命を、自分ををなぜ発揮しないのか?
引きこもりの果てにウスバカゲロウのように、自殺する気があるなら
いっそ世の中に飛び込んで、もまれて、汗して、労働して
過労死でもしたほうがましではないだろうか?
過労死だって、それで、死ねるんだからそれで本望だろう?
私はそう思ってある日、家を出たのである。
そしてそれは思い振り返れば大正解だった、
だが世間の今現在の引きこもりたちはどうだろう?
ずっと引きこもって10年20年何もせず、
結局ははある日ひっそりと人知れず自殺していく、、、。
こんな人生って最悪の人生だと私は思う、
世の中に飛び出して、
もまれて、一人で家を出て、
労働して、
汗まみれになって、
それで
死んだなら
いくらかはこの世に
痕跡も残せるだろう?
陽炎のように、
全く存在感なく
いつの間にか消えていく、
そんな人生は最悪だ。
世の中に出て人と争い。
もまれ傷つき、傷をなめて、あるいは人の善意もあることを知る、
そして清濁合わせ飲んで生き抜く、
一人で見知らぬ地に行き、一人で世間にもまれてそこで、生きていく。
それが人生というものであろう。
絶海の孤島での自給自足生活は
あくまで夢である。
ひとは、結局は人にもまれて
悪態つかれ、毒づかれて、
世間で生きていくしかないのだから、
この私も、青春のある日、たった一人で両親の家を旅立って、
こんな見知らぬ地でたった一人で孤軍奮闘して社会のなかでもまれて、
ここまで生き抜いてきてみて、
それで大正解と確信できたのである。
あのまま、私が、両親の家でずっといつづけたとしたら、どうなっていただろう?
それを思うとぞっとするのである。
つくづくあの日、両親の家を出てきてよかったなあ、と今は思うのである。