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月宮の魔導師〜天導宮の朧月〜  作者: 天星 えあり
第1章 婚約破棄後は迅速に退散すべし
3/5

第三話 ……飽きたー

第三話、投稿しました!


いやー、当初の予定では、どう頑張ってもこの次の週に投稿することになってしまう予定だったのですが、本当に頑張っての三週間連続更新です!

こんなに早く投稿するつもりは無かったのですが、第二話を投稿したら、日に日にブックマークに登録して下さる方が増え、この話を投稿した現時点で一気に30人も増えていました。

……こんなの、嬉し過ぎて頑張っちゃうに決まってるじゃないですか!

ということで、さすがにまた一週間で、というのは難しいですが、次も余り日を置かず、再来週には投稿したいです。

全てはブックマーク登録者人数と、皆さんの評価ポイント次第!

多ければ多いほど投稿までの期間は早くなります!

どうか皆さん、私を喜ばせて!そしたら全力で頑張っちゃいますから!!




8月1日23時30分

祝、ブクマ登録50人!

ありがとうございます!

これからもどうぞよろしくお願いします!!



「無礼者!貴様、なんという事を!私は知っているのだぞ!貴様がミレーユ侯爵家の【邪魔者】だということをな!」


ははは!と笑いながら、リリーウェルに心の中で(笑)扱いされているアドラ王太子殿下(笑)。勿論のことだが、人に向かい指を刺すのは失礼なことである。


だが、それをリリーウェルは見ていなかった。いや、もしくは興味がないだけとも言う。


「ああ……、それのこと。まあ、私が邪魔なのは当然でしょうね。私さえいなければミレーユ侯爵家を乗っ取れる上、税金の横領だってやりたい放題なのに、私という『唯一のミレーユ侯爵家の血を受け継ぐ正統な後継者』がいるせいでちょっとくすねる程度の横領しか出来ないから」



あっさりとしたリリーウェルのその発言に、場は騒然とする。


「なっ、なにを言っていますの小娘風情が!」


場の空気を変えようと大声で自称、『ミレーユ侯爵家当主夫人』が叫ぶ。だが、そんな事をすれば更に酷くなるだけだ。客観的に見て、ヒステリーを起こしているようにしか見えない。母親と同じ無意味にゴテゴテとした品のカケラもなくさっぱり似合わないドレスの胸元を下品過ぎるほどに開いているというのに恥じらいもなく向けられる視線の色さえ気にせず、この状況下、未だに男に色目を使っているその娘(推定:ビッチ)と真っ青になり腰を抜かしてパクパクと口を動かすだけで何も出来ない自称『ミレーユ侯爵家当主』(推定:超小心者の豚野郎)。それなら、まだ状況についていけているだけ、自称『ミレーユ侯爵家当主夫人』のがマシであると言える。


「陛下!まさか、その小娘の何の根拠もない話を信じられませんわよね!?」


「そうだな。既に(・・)ミレーユ侯爵領の税金は全て国に納められている」


ほら見なさい、とばかりに自慢気な表情をする自称ミレーユ侯爵家当主夫人。しかし、その表情は次の瞬間、真っ青になり硬直する。


「ミレーユ侯爵領から上がってくる筈だった横領された税金なら、既におぼ……、イアリ殿が全額お支払い済みだからな」


「まあ文字通り、お金なんて掃いて捨てるほどあるからね」


いくら侯爵家とはいえ、王の許しもなく話かけることは、最悪不敬罪として捕らえられる。だというのに、この自称(略)は王の許しを得ずに話かけた。ただでさえ信用、信頼の一切ない相手の言うことを信じろという。そして、王に対し不敬を働いた者を誰が信じるというのか。この場には、既に彼女らの味方など一人もいない。


「本当はまだまだ暴露してあげたいことはあるけれど、取り敢えず、帰りたいのだけど。……どいて、くれる?」


「話は終わってはいないぞ!逃げるのか!」


(ああ、もう、しつこい。私の魔力に気付かないなんて、鈍すぎる。最早呆れてものも言えないというかなんというか……顔以外の取り柄が見つからない悲惨さ)


イライラとする余り身体から量はさほど無くとも圧死してしまう程の非常に濃密な魔力を纏っているリリーウェルに、それに気づいた護衛として居た魔術師や、それなりに力を持つ近くの貴族は、ひくりと頬を引きつらせて無意識に一歩後ずさる。

ただ早く帰りたいだけだというのに、いつまでっても一行に進まないーー王太子(笑)のせいでループし続けーーために、リリーウェルは据わった目で、さてどうしてくれようかとジトっと王太子を見た。

それに震え上がったのはリリーウェルを良く知る者達で、特に王は父親として、予想以上の自分の息子の馬鹿さ加減に最早呆れて言葉もない。


「……やっぱ殺すか?」

ぼそりと呟き、本気で思案し始めたリリーウェル。

そして王太子(笑)は何かにハッと気付き、ニヤリと笑って自信満々に声を上げた。


「父上も、そうお思いになるでしょう!?」


嬉々とした耳にさわる声に、その目線を追ってくるりと振り返ったリリーウェルは、あら、と目を瞬かせた。



「ーー少なくとも、そう思っているのはお前だけだと思うがな、アドラ」



そう、そこには自称ミレーユ侯爵家当主夫人に対し少し話しただけで何もせずに静かに状況を見ていた王が、静かでありながら漏れ出す程の怒りを纏った王太子(笑)の父親ーーこの国の国王が、いた。















ーーーおお、中ボスの出現、キター(棒)














相も変わらず自分のペースを崩さないリリーウェルは、とっくの昔に完全に飽きてしまっていたのであった。












はい、皆さん、第三話は如何でしたでしょうか?今回はタイトル通り、リリーウェルが飽きちゃっています。完全にやる気失せているのが丸わかりですね!


え、婚約破棄の下りが長過ぎる?だって仕方ないじゃないですか!しつこいんです、アドラ王太子(笑)

(笑)の分際で……!!

さてさて皆さん、最後のリリーウェルの反応でお気づきになりましたか?




(ここからは若干ネタバレを含みます。ネタバレが好きでない方はお読みにならない事をオススメします)


リリーウェルは王のことを『中ボス』と表現しました。と、いうことは……?

はい、勿論ラスボスも出現しますよね!


この婚約破棄の回は、予定では後二、三話程で終わります。次々回には、リリーウェルの正体も明らかに?微ざまあをしつつ、本当の仕返しは更にダメージを与える後日の再会。


まだまだ、終わらせませんよぉ〜!




H.29 10月4日

習慣→瞬間

ふと読み返してみると気付きました。

更新、もう少し遅くなります。

レスってます。


誤字脱字その他諸々のご意見がございましたら是非お教え下さい。

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