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14話 学校での戦い2

この話だけ一部グロいです。ここ以降は普通になります。義手や義足系にはなります。なお、オークさんみたいな話はもうでません。対策取られたら簡単に倒せるてきですし





 剛力(小)のロングソードを怜奈に渡す。彼女は早速、振って確かめている。しかし、125㎝の怜奈には刃渡り100cmのロングソードは大きすぎる気がする。でもショートソードにするにしてもオーク共はロングソードやアックス、バックラーしか持っていない。元からある物は比較的簡単に強化できるが、実物がないと無理だ。剛力(小)をつけることで対応できるといいのだが……いけるだろうか?

「ちゃんと使えるか?」

「大きいけど、軽いしなんとかいける」

「ならそれでいいか。どうせトドメを刺すだけだしな」

「うん……その、ありがとう……」

「いいさ。それよりも前にでるなよ」

「わかってる」

 しかし、武器を渡してよかったのだろうか? 怜奈は俺の事を嫌っているし、隙を見て後ろからバッサリってことにはならないだろうか? 正直言って怖い。まあ、信じないと駄目だな。

「進むが、後ろも警戒するんだぞ」

「大丈夫だから進もう。まず一番多いと思う体育館に行こう」

「わかった」

 体育館が多いかはわからないが、避難している可能性はある。ゆっくりと進んで部屋を確認しながらなら倒しつつで大丈夫だろう。

「体育館で保護者も交えた集会があるはずだったの。大部分の人がすでに移動していたから、オーク達もそこに集まってると思う」

「それだけか?」

「日本でお世話になった友達がいるの。体育館で今も助けを求めてる……助けてあげたい。お願い。私のこと好きにしていいから。エッチなことだってなんでも受け入れるし、お姉ちゃんと一緒の方がいいけど……ペットとして飼われるのでも……痛っ!? なにするの!」

 頭にぐりぐりをプレゼントしてやる。

「女の子が何を言っているんだ。その発言がどうなるかわかっているのか?」

「男がケダモノなんてわかってる。それでも助けたいの!」

「わかったよ。妹の頼みだから無料(ただ)で聞いてやるよ」

無料(ただ)ほど高いものはないって……」

「家族から金を取るか。お兄ちゃんに任せておけ」

「ばか」

 頭をぐしゃぐしゃに撫でてやる。

「やめてよっ、髪の毛が乱れるっ!」

「はいはい。ほら、いくぞ」

「うん。オークは皆殺しにしてやる」

 弓を構えながら進むことにする。しかし、これは安全だが相手のことがわからないので、怜奈に手鏡を渡して曲がり角の先を見てもらう。これぐらいさせると少しは気が楽だろう。

「オーク、三体」

「わかった」

 飛び出して即座に矢を放って頭を破壊して倒す。二体目は足を狙って動けなくする。三体目はさっさと殺す。その後で二体目の腕をとばしてやる。

「怜奈、こいつを殺すといい。辛いならやらなくてもいいぞ」

「大丈夫。私だって祖国で解体してたんだから……えいっ!」

 可愛らしい掛け声で腹を突き刺すが、少し刺さっただけで分厚い脂肪で防がれてしまった。

「柔らかい喉を狙うと楽に倒せる」

「うん……やっ!」

 今度はちゃんとオークを殺せたようで、血を噴き出した後は動かなくなった。

「やったっ! やったよっ!」

「おめでとうといっていいのか微妙だが、よくやった」

「えへへ~」

 頭を撫でて褒めてやるとすごく喜んだ。これは予想外だ。

「って、気安く撫でないでよっ!」

「なんだ。さっきは俺のペットになるっていったんじゃなかったのか?」

「うっ……でも、無料(ただ)でいいっていったもん」

「そうだな。だが、これくらいはいいだろ」

「う~わかった」

 大人しく撫でさせてくれるようだ。さて、次の敵に向かう。素材は放置だ。さっさと外にでて体育館へと向かう。




 ※※※




 体育館ではかなり悲惨な状態のようだ。入口は完全に壊され、外からでもわかるほど血の匂いが充満している。

「なずなを助けなきゃ……」

「待った。このままだと無理だ」

「離してっ! 助けなきゃいけないのっ!」

「このままだと負けることになる。俺にとって一番大事なのは静久と怜奈達だ。だから少し待ってくれ」

「無理っ! すぐに……あっ……」

「悪いな」

 突撃しようとする怜奈に自衛隊で習った当て身を喰らわせて動けなくして縛る。口にもハンカチを入れて喋れなくしておく。こうでもしないと話をまともに聞いてくれないだろうからな。

「大人しくしろ。気付かれる訳にはいかない。ちゃんと助けるために行動するから従ってくれ」

「ん~~っ!?」

 まだ納得していないようなので担いで移動する。体育館には倉庫に通じる裏口やもしくは搬入口がある可能性が高い。そちらに回ると予想通りあった。そこは壊されていない。しかし、鍵がしっかりとはまっているので怜奈に渡したロングソードで斬って鍵を壊す。

 少し開けて中の様子を確認する。すると何人かが血塗れで倒れていた。手を当てて確認するとすでに息絶えている。殆どが男性で中には裸にされて犯された後の女性もいる。彼女達の身体はぼろぼろで、腕があらぬ方向に向いていたり、そもそもなかったり、首が折れていたりする。

 気持ち悪くなるが、急いで怜奈の目を隠す。ここは死体置き場のようだ。いや、喰われていることも考えると食料を保存する倉庫なのかもしれない。

「んっ!? んんっ!」

 怜奈が暴れて一つの方向を指さす。そこには怜奈より少し大きいくらいの一人の少女がいた。腕がなく、足もない。身体も散々犯されたようでかなりぼろぼろだ。手足の傷口は焼かれていて止血はされている。彼女の瞳にはすでに光はない。

「彼女がそうなのか?」

「ん……」

 頷く怜奈に近付いて脈を取ろうと近付くと視線がこちらを捕らえた。

「わかるか?」

 わからないぐらい微かにこくりと頷く。

「これを飲むんだ」

 持って来ていた魔石から作った回復薬を飲ませる。これで助かれば御の字だ。このまま何もせずに殺すのは忍びない。口に水筒のコップをやって流し込もうとするが、零してしまう。かなり衰弱していて飲めないようだ。今ここで怜奈を解放すると何をするかわからない。仕方ないから自分の口に含んで無理矢理飲ませる。

「んっ、んぐっ……んくっ……」

「ん~~っ!?」

 激怒するように大暴れする怜奈だが、ここは仕方ない。できる限り静かにしてもらいたいしな。何度か飲ませると目に見えて体調がよくなっているようだ。血の気が引いて真っ青で死人のようだった身体は血の気が戻ってきている。流石に身体の再生まではいっていないが、それでも十分だ。他に生存者が居ないか確認をする。二人ほど女性が生き残っていたのでそちらも飲ませる。こちらは動けるようにはなったようだ。

「怜奈、これから解くから友達を抱えてついてくるんだ。声はあげないように。今見つかったら全滅するからな」

「……ん」

 少し考えてから頷く。それを確認してから解放すると無言で殴ってきた。甘んじて受けたあと、回復した女性を連れて移動する。体育館から離れて静久の下へと向かう。




 静久に会うなり俺が彼女達にしたことを告げ口する。更にあることないこと色々とだ。

「それで、先輩?」

 絶対零度な視線を向けてくる静久にこれはやばいかもしれない。離婚とか言われたら自殺しちゃうかもしれない。

「医療行為だ。あそこで怜奈を解放してやらせると騒ぎそうだったからな」

「まあ、仕方ありませんね。しかし、医療行為とはいえ気分がいいわけではないんですから……覚えておいてくださいね」

 よかった。許してくれるようだ。助かった。

「お姉ちゃん!?」

「だいたい勝手に抜け出した馬鹿な妹にはお仕置きが必要です」

「おっ、怒ってる?」

「当たり前です。まあ、今は置いておきましょう。先輩、まずは校舎の支配権を取り戻しましょう。それから体育館です。これ以上怜奈の我儘は聞く必要はありません」

「いいのか?」

「はい。今は安全を確実にするのが優先です。冷静に判断しなければ死にますし、助けられる人も助けられません。それに……私は先輩や怜奈達が怪我したり死ぬくらいなら、他の人を助けるつもりはありません。先輩と家族の方が何と言われようと大切です」

「静久、ありがとう。だが、今は余裕がある。そうだろ?」

「合理的に考えるんならすぐに脱出すべきですが……このままやられっぱなしというのもいただけませんし、私達の大切な家族に手をだしたことを後悔させてやりましょう」

 静久の周りには浮遊砲台が復活している。しっかりと太陽光の充電ができたようだ。

「そうだな。何発撃てる?」

「フルチャージではないので、全力では一発です。拡散は二発。通常では一つが五発ですね。それが三機です」

「ならどうにかなるか。静久は温存しながら戦ってくれ」

「もちろんです。怜奈、ここの守りは任せますからしっかりとお願いしますね」

「うん、わかった」

 怜奈だけでは不安だし、セラを呼び戻しておくか。まあ、校舎はヴォルフとセラでほぼ制圧が終っているようだし大丈夫だろう。




 ヴォルフとセラで制圧がほぼ終っていたこともあり、数体のオークを倒すだけでよかった。これで俺達はセラを護衛にしてヴォルフと一緒に体育館に戻ってきた。体育館の裏口からに入る。死体の数が増えているが、生き残りもオークもいない。むしろ身体が欠損しているのが増えている。

「静久、大丈夫か?」

「はい……」

 顔を青くしているが、耐えてくれているようだ。

「辛いなら外で待っていてもいいぞ」

「大丈夫です。先輩から離れたくありません。私が守るんですから……」

「俺が守るんだよ」

「じゃあ、お互いに守りましょう」

「そうだな。それでどうする?」

「あそこに上に上る梯子がありますよね。確か体育館は左右に窓のカーテンを閉めたり、天井のバスケットボールゴールを降ろしたりするための仕掛けとかがあるはずです。そこからなら狙撃できませんか?」

「一方的に攻撃できれば助かるな。それでいこうか」

「はい。それでその……肩車か抱っこしてください……」

 恥ずかしそうにいってくる静久。彼女の身長では梯子に届かない。いや、届いても登るのにかなり労力がいる。子供が昇らないようにするためか、床から少し高い位置に梯子があるのだ。

「わかった。ほら」

「わっ!? あっ、ありがとうございます……」

 静久を肩車して上にあげてやる。そこから梯子に移って登っていく。スカートのせいか、中身がしっかりと見えている。それもわかっているようで、かなり真っ赤だ。ヴォルフにはここで待機してもらって、隠れていてもらう。指示したら襲い掛かってもらうためだ。

「仕方ないとはいえ、これはかなり恥ずかしいです」

「まあ夫にだから許してくれ」

 上についてからは匍匐前進で進んでいく。これでばれる確率はかなり下がるしな。

「そうじゃなかったら許しませんよ……」

「ありがとう」

 二人で登って小声で会話しつつ進む。喘ぎ声や絶叫が響いているのでこれぐらいなら問題ないだろう。さて左右から見た感じ、まだ結構の人が生き残っている。酷い目には合わされているが、もう少し我慢してもらおう。

「まずは敵のリーダーを探しましょう。これだけの数です。かならず統率しているのが……あれですね。身体も大きいですし、皮膚の色が違いますし、捕らえている女性の数も多いです」

「だろうな」

 オークは緑の皮膚をしているのだが、そいつは赤色の皮膚をしている。他にも青色のもいるが、そいつは数体いるので違う。杖や弓を持った奴もいるのでそいつらから俺は狙おう。だが、弓を持っている奴は犯すのに夢中で武器を手放しているから後回しだ。厄介なのは魔法を使う奴だ。

「先輩、どうしますか?」

「まずは全力で赤を殺す。光学迷彩の浮遊砲台を配置して全火力で奇襲する。発射のタイミングは奴がもっとも油断する時だ。わかるか?」

「わかります。先輩とは何度も身体を重ねているんですから」

「頼む。俺は厄介そうな遠距離攻撃持ちを狙う」

「はい」

 しばらく見たくもない光景を見ながら待機していると、静久が身体を寄せてきた。

「どうした?」

「ここの空気はやばいです」

「媚薬か」

「はい……んっ……」

「我慢してくれ。後でたっぷりと可愛がってやるから」

「約束ですよ」

 静久が媚薬に耐えていると、ようやくオークが限界がきたようで醜悪な顔を気持ちよさそうに歪めている。

「穿て」

 すぐに静久が指示を出し、膨大な光の奔流が三方向から赤いオークに襲い掛かる。赤いオークは反射的に普通のオークよりも三倍以上の速さで動くが、光の速さには勝てずに身体を三ヶ所も貫かれる。足と腹、そして股間。断末魔の悲鳴をあげながら倒れた赤いオークは動かなくなった。

「先輩」

「あっ、ああ……」

 可愛い花には棘があるといった諺があるように、可愛い女の子にも怖い一面があるということだ。男としては怖いが、今はオークの始末だ。混乱している間に矢を射て確実に数を減らす。矢を放ってはしゃがんで隠れる。連中は慌てているが、こちらに気付いた時にはすでに遠距離攻撃を持つものは死んでいる。後は高い所から一方的に射貫くだけだ。

 オークの中には梯子を上ってこちらにくるが、巨体なオークでは穴を潜ることはできない。身体をつっかえた所を静久が突き刺して殺して落としていく。それ以外にも入口の扉の方から音が響き、驚いたことに扉を突き破ってぼろぼろの装甲車が入ってきた。

『撃てぇぇぇっ!』

 スピーカーから響く結衣の声に従って機銃が旋回して弾丸をばら撒いていく。

「ちゃんと人には当てるなよ!」

『……大丈夫……高さを計算してい、る……』

 確かに床に伏せているとあたらない角度だ。中には気づいたオークもいて伏せるが、そこは俺が上から射貫く。果敢にも同胞を盾にしてオークが突っ込んでいく。

「先輩、右46」

「ああ」

 観測してくれている静久の指示で俺が効率よく後ろから射貫いて殺す。それでもオークに追い詰められる。弾丸の数が足りないのだ。

『……あ……弾、切れ……』

「充分だ。ヴォルフ、頼む」

「ワォォォォォォンッ!」

 ヴォルフが背後から駄目押しとばかりに遠吠えをあげると、落雷が落ちてオーク共を焼き殺した。

「えっと……雷?」

「ヴォルフは確かキリスト教受容前のロシア社会における魔法使いや呪術師、賢者を表す意味だが……まさかの魔法使いか」

「ゲームでも魔法使いというか、魔女が必ずでてきましたよね」

「だな……」

 名は体を表すともいうし、理解できないことではないな。しかし、これは酷い。もはや相手になっていない。

「結衣、入口を塞いでおけ」

『……了解……』

 逃げまどうオーク達も入口を装甲車がしっかりと塞いで立ち塞がるし、裏口はヴォルフが陣取っている。女性や女生徒を人質にとろうにも俺が射貫いてさせない。もはや全滅は時間の問題だった。






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