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13話 学校での戦い1




 車で学校に突入したのだが、無事に到着できた。流石は装甲車。だが、問題がない訳ではない。突入した場所が階段で装甲車が動けなくなった。まあ、これは当然なんだが。

「静久、降りて助けに向かうぞ。車は結衣に全て任せる」

「わかりました」

『了解』

 すぐに扉を開けて外に出ようとするが、そこは階段だ。

「なあ、怜奈の教室ってどこだ?」

「三階ですから上ですね」

「面倒だが仕方ない」

 装備を取って扉から飛び降りる。下は階段なので着地に気を付けないといけない。車体で階段の四分の三は埋まっているからな。

「静久、飛び降りろ」

「はい。受け止めてくださいね」

「任せろ」

 飛び降りて来た静久をお姫様抱っこで受け止めて床に降ろす。ヴォルフは犬なだけあって簡単に飛び降りてきた。セラもだ。

「じゃあ、装甲車を登って三階に向かう」

「ですね」

「わふ」

 セラはヴォルフに乗せて、俺と静久は階段を塞いでいる装甲車に上って先へと移動する。流石にこんな音を立てたら異常に気付いたオーク共がこちらに向かってきているだろうから弓を構えて移動する。装備は弓と銃だ。静久は浮遊砲台を使わずにサバイバルナイフを装備している。接近は俺よりも危ないかもしれないが、運動神経はいいので大丈夫だろう。基本的に俺の近くで護衛してくれるし。

 さて、階段の踊り場で手鏡を使って廊下を確認するとオークがこちらに向かってきていた。弓を構えて飛び出してとすぐにオークへと放つ。放った矢はオークの頭部を容易く貫いてその先へと飛んでいった。倒れたオークの先にも別のオークがいて、そいつも倒れてくれた。

「怜奈の教室は1-3ですから、ここから二つ目ですね」

「わかった」

 そのまま進むとすぐに女性や少女の悲鳴が聞こえてくるが、そちらの部屋にはヴォルフとセラを送って1-3に急行する。1-3からもくぐもった声や悲鳴が聞こえてくるので一刻の猶予もない。

「開けてくれ」

「はい」

 扉を静久が横について開けてくれた瞬間、中に入ると少女や女性を犯しているオーク数体の姿がみえる。即座に矢を放って一体を無力化をする。

「ぶぎっ!?」

「ぶひぃぃぃっ!」

 こちらに気付いたオークが走って寄ってくる。しかも口を犯していた女の子を盾にしてだ。すぐに矢を番えて別のオークに放って殺す。次の一体は女の子を盾にする奴だが、そちらはすでに接近してきている。だが、静久がいつの間にか俺の横から飛び出してオークの横にいた。ナイフを投げていた。ナイフはオークの瞳に命中し、女の子から手を離す。

「先輩っ!」

「ああ」

 静久の声で我に返った俺はすぐに矢を放つ。矢はオークの頭部を貫通して奥へと飛び、別のオークの身体に突き刺さる。静久はその間にナイフを引き抜く。他のオークが一斉に雄たけびをあげながら突撃してくる。今度は狙う必要がない。女の子達は床に倒れているし、命中することはない。弓を横に構えて三本の矢を引きつけてから一気に放つ。オーク共は女である静久に向かっていくので容赦する必要はない。こんな撃ち方をすれば威力は下がるが、貫通こそしなかったがオークの分厚い皮膚を貫いてオークの動きを止めることはできた。

「死ねっ」

 今まで聞いたこともないような冷たい静久の声が聞こえると、矢を受けて膝をついていたオークの喉が斬り裂かれて呼吸困難で死に絶える。襲ってきたオークの処理は静久に任せてまだ女を犯そうとしているオークをみる。そこに居たのは汚い白濁液を掛けられている怜奈と里奈。それに複数のオークに犯されているアンナさんだった。即座に矢を放って撃ち殺していく。

「静久」

「はい。先輩は外をお願いします」

「うぐっ、うえぇぇぇっ……」

「レナ、お母さん……遅くなってごめんなさい」

「お姉ちゃん……お母さんが……」

「うぅぅぅ……」

 怜奈の声が聞こえてくるが、ここは女性である静久に任せて教室からでる。廊下には複数の男子やお犯されて殺された女性の死体がある。よくよくみると明らかに生徒や教師でない死体があることから、授業参観でもしていたのだろう。

「ちっ」

 他の部屋からでてきたオークをいらつきながら射貫く。しかし、いらつきながらのせいか、矢は外れた。深呼吸して心を落ち着かせながら銃を引き抜いて撃ち殺す。弓より銃の方が威力が低低く、何発も使ってしまったがまあいい。銃は仕舞って弓に変える。すると階段の方でくぐもった銃声が聞こえる。どうやら向こうでも戦闘が始まったようだ。

「1-4はどうだ?」

 ヴォルフ達を送り込んだ教室をみると、すでに終わっていた。ヴォルフとセラがオーク達をむさぼり喰っていて、それを女子が恐怖しながらみていた。

「ヴォルフ、セラ」

「わふ?」

「にゃ~」

「ここはもういい。次だ。君達は動けるなら他の人の介保をしてくれ。隣に俺の妻がいるからできれば皆でそちらに移動してくれ。くれぐれも勝手に下の階に降りるなよ。その場合はどうなってもしらんからな」

「待って」

 言う事を言って外に出る。構っている暇はない。1-4から1-3までは排除した。次は1-2と1-1だ。そう思っていると流石に仲間の悲鳴を聞いてオーク共が外にでてきた。

「ヴォルフとセラは合図をだしたら好きに暴れろ」

「わふっ!」

「ニャー!」

 矢を放って出てくるオークを全て射貫く。ただ冷静に効率よく殺していく。しかし、このままじゃ矢が足りない。そこでふと思った。この弓も錬金兵器に変えればいい。太陽花の魔石を使って銃と一緒に錬成する。すると近未来的な機械弓と変化した。禍々しい感じはなくなったし、逆に神聖な気配もしてくる。使い方は頭に入ってくるし問題ない。この弓は矢を自動で生成してくれる。後は撃ち殺すだけだ。

 オークがでてくる速度が落ちてきたのでヴォルフとセラを教室に突入する。すぐにオークと女の子達の悲鳴が聞こえてくるが無視だ。教室の処理は全て任せて反対側の階段に移動する。

 階段の下を見ればオーク達が固まって上がってこようとしていた。俺は自衛官の人から貰っておいた手榴弾のピンを引き抜いて階段の下に投げ込む。不思議がっているオークは少しして吹き飛んだ。

 すぐに階段を降りてワイヤーをオークの身体に打ち込んで、階段オークの身体を重ねて封鎖する。ここはコの字の校舎なのでここを塞がないといけない。

「ヴォルフ、終ったらオーク共はここに捨ててくれ」

 声を出すとヴォルフは廊下から頭を出してのぞいていた。みていると頷いたので理解したのだろう。賢い子だ。

「セラはこっちだ。ヴォルフはオークをここに捨てたら追って来てくれ」

「わうっ」

 セラだけを連れて移動する。視聴覚室や音楽室なども調べてオークを殺していく。わかったことはどちらかの扉が壊されていると高確率で生き残りとオークがいることだ。できる限り助けるが、男の生き残りはほぼいない。ほぼというのは男でも掘られていた奴は生き残っていたからだ。

 しかし、オークはセラとヴォルフの敵じゃないことがわかったので三つに別れて狩り出すことにした。

「……お兄ちゃん……」

「ん?」

 声に振り向くとびしょ濡れの怜奈がいた。長い髪の毛から水が滴りおち、制服もところどころ破れている。そして何より血塗れで手にはオークの持っていた武骨な剣を引きずっていた。

「どうしたんだ?」

 お兄ちゃん呼びなんて滅多にどころか全くしなかったのに、今このタイミングというのはおかしい。

「お兄ちゃん。お願いがあるの」

 そういって抱き着いてくる。

「怜奈?」

「この剣、これで強化できるんだよね?」

「オークの魔石か」

「うん。お姉ちゃんに聞いてきたの。私も手伝う。ううん、殺させて……」

「それは……」

「お願い。お礼はちゃんとするから……」

「静久の許可は取ったのか?」

「取ってないよ。絶対に止められるからこっそり抜け出してきた」

 聞き出すだけ聞いて抜け出してきたのだろう。

「なら……」

「なんでもいうことを聞くからお願い。それにここは私の方が人の集まりやすい場所とか知ってるから役に立つよ」

「わかった。しかし、俺の指示には従え」

「殺させてくれるなら、いいよ」

「わかった。ならここの奴等からも魔石を取って武器を集めてくれ。多い方が強いのができる」

 転がっているオーク共もちゃんと使えばいい武器ができるだろう。

「任せてっ!」

 すぐにオークの身体を切り裂いて魔石を抉り出していく。本当はこんなことさせたくないが、勝手に一人で飛び出されたらかなわない。少しして怜奈が集めた魔石と武器を使って錬成する。

「武器は何がいい?」

「剣で」

「刀とかか?」

「……お兄ちゃん、馬鹿なの?」

「ちょっ!?」

「刀とか技術がいるものを素人の私が使える訳ないじゃん」

「それはそうだな」

 金髪ツインテールの少女が刀を使うというのはある意味で鉄板なんだがな。

「まあ、お兄ちゃんがどうしてもっていうなら、後で使ってもいいけど……今は使いやすい剣にして」

「しかし、そうなると重量がな……基本的に押し潰す感じだし……」

「おねがい」

 抱き着いて耳元でおねだりしてくる。それに頭を擦りつけてくる。明らかにおかしい。表情をみると顔を赤らめている。

「熱があるとかじゃないよな?」

「ないよ。身体は火照ってるけど……大丈夫」

 額を合わせて熱を測ってみる。レナはビクッと震えたが、確かに熱はないようだ。

「わかった。そっちはいい。だが、槍ということもできるぞ」

「重そうだし。それにお兄ちゃんが無力化したのを殺せばいいから」

「わかった。それなら剣でいいな」

 錬成を発動してみると面白いことがわかった。錬金兵器のレベルが上がったからか、使った魔石のせいか、それとも数かはわからないが、特殊効果を付けられるようだ。オークは剛力(小)、性欲増大、精力増強(中)、強制受精、媚薬体質(中)となっていた。武器だからか剛力と精力増強(小)と精力増強(中)以外は全て付与できなかった。付与できるのも一回だけのようだ。10本作ってできたのは一つずつだった。欲しい剛力なのでできるまでやったからだ。剛力(小)のロングソードを与えておけばなんとかなるだろう。






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