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11話 学校へ

フ○リスのアトリエ、面白いですが……やっぱり、バグがところどころにありますね。

認定試験が終わったので、後はゆっくりやっていこうと思います。





 迷宮から静久と一緒に自宅に戻り、四ノ宮さんに相談する事にする事にする。流石に魔物が溢れている現状で、外に出るのは危険なので相談した方がいいだろう。四ノ宮さんは相変わらず、結衣と共にリビングでメニューのマップを表示して、無線機やPCを使って連絡をしていた。


「四ノ宮さん、今いいですか?」

「ええ、大丈夫ですよ。殆ど森谷さんがやってくれていますし」


 結衣を見ると、画面を操作しながらマップに表示されている自衛隊の部隊に指示を出して操っているようだ。


「いいんですか?」

「階級の問題はありますが、一応自衛官の契約もしていますので大丈夫です。非常事態という事で問題ありません」

「便利な言葉ですね」

「まあ、そうですね。それにゲーム感覚みたいですが、効率的に殲滅していってくれていますからね」


 実際、部隊の機動力と殲滅力を計算して敵の背後から奇襲するように配置している。


「どうだ?」

「航空部隊、まじ便利」

「でしょう。空戦部隊を囮にして、その間に地上部隊を回り込ませていますしね」

「でも、敵にも桁違いのが居る」

「ですね」

「桁違いとは?」


 静久がコーヒーと紅茶を入れて持って来てくれる。


「ん、確認されているだけで魔物はゴブリンとオーク。これらは雑魚。銃で簡単に殺せる。でも、こいつらは例外」

「なんだこれ……」


 明らかにゴブリンやオークとは大きさが違う。そいつらと戦う部隊は結構大変みたいだ。


「トロール、それにサイクロプス」

「まあ、巨人と単眼の巨人ですね」

「こっちの方がいい」

「まあ、ゲームが有名ですからね。ちなみにトロールは身長は約五メートルですね。サイクロプスにいたっては約十メートル以上です」

「馬鹿げていますね」

「まったくです。しかも、銃弾を弾く皮膚に瞬間再生能力完備ですよ。ダメージを与えられるのは対戦車ロケット、RPG-27や戦車でようやく対抗できるぐらいです。サイクロプスなんて話になりませんよ。砲兵や狙撃手の能力を持っている人でないと話になりません」

「なら、呼び寄せればいいのでは?」

「それが、ここ以外でも、東京都と沖縄の方でも氾濫は起こっていて、増援はまだしばらくかかるでしょうね」

「首都直撃ですか」

「ええ、厄介な事です。っと、それよりお話でしたね」

「はい。実は家族を向かえに行きたいと思っています」


 俺は病院と学校の事を話す。俺の両親は既にこちらに来ていて、今は自衛隊の車で街から脱出している頃だろう。


「なるほど、府立高校と府立病院ですか……」

「無理なら俺達だけでいきますが……」

「ん、結衣も行く」

「いやいや、それは困りますって。現状、少ない戦力で対抗出来ているのは森谷さんのお蔭ですからね。精々、ここから彼等をサポートして貰うぐらいです。というか、能力は決まりましたか?」

「はい。俺は錬金兵器で、静久が錬金術です」

「ほう……詳しく聞いていいですか?」

「ええ、構いません」


 錬金術は物理学においての最小単位である素粒子を操作して分解し、再構築する事で様々な物質を全く別の物へと作り替える技術だ。しかも、これはあくまでも物理学から見た状態で、魂とかも有効かも知れない。まだ詳しい事は分かっていない。

 錬金兵器は錬金術を使って兵器を作り出す能力だ。汎用性はなく、兵器しか作れない。ただし、普通の錬金術よりも比較的簡単に兵器は作り出せるみたいだ。

 どちらも素材は必要で、作り変える物にはある程度の制限も存在する。そして、素材には全て魔石と魔力が必要な事が判明している。ついでにゲームの事も教えていく。


「なるほど、素材を変化させてまたく別の物を作り出す技術ですか。というか、等価の物と交換する物々交換みたいですね」

「それを言っちゃ駄目ですって」

「まあ、そうですね。わかりました。人手は避けませんが、手段は提供しましょう。ライトアーマー……軽機動装甲車なら、この迷宮に人手を配置しているので余っています。あれなら魔物を轢き殺しても問題ないでしょう。上部には機関銃もありますから、使って貰って構いませんよ」

「助かります」

「どちらから行こうか……」


 結衣の開いてくれているマップを見ると、学校の方は魔物達がかなり近付いている。病院の方も同じだ。近づいているのは両方、オークでかなり不味い。これがゲームなら選択肢が出る場面だが、これはまずい。どちらに行っても片方が助けられない。


「悩んでいるのならば、病院は近藤さんを向かわせましょう」

「いいんですか?」

「ええ。病院にある治療設備や薬剤は必要ですからね。残念ながら、重要施設を最優先にも守らねばならないので、そこまで戦力は裂けません。他の病院や学校にも魔物達が侵入していますからね」

「わかっています。では、私と先輩……孝二さんで学校に向かいます。母と妹をよろしくお願いします」

「ええ、わかりました。出来たら、写真と部屋などを教えてください。最優先で保護しますので」

「ありがとうございます。静久」

「はい。こちらです」


 静久が写真や部屋の番号とかを教えている間に、俺も準備をしていく。自衛隊の人に車の鍵を貰って操作方法しっかりと学ぶのだ。




「柊さん、こちらの車です」

「ありがとうございます」


 軽機動装甲車、ライトアーマーの場所に案内して貰う。


「この車は弾性向上のためにフロントガラスが二分割されています。中央にピラーが走っているために左方の視界が悪いので気を付けてください。四人乗りですが、二人で乗るなら弾薬や食料などをしっかりと積み込みましょう」

「お願いします。それで、運転方法は?」

「それはですね……」


 内部に乗って、話を聞こうと車体に触れると脳裏に使い方から構造までの知識がどんどん入ってくる。


「っ……」

「どうしましたか?」

「いえ、大丈夫です」

「そうですか。では……」


 詳しい話を聞いていくと、やはり入ってきた知識に間違いはなかった。聴き終わる頃になると、家から静久と四ノ宮さんが出て来た。


「先輩、どうですか?」

「ああ、問題無いよ。それよりも、四ノ宮さん」

「はい、なんですか?」

「これって貰ってもいいですか?」

「駄目です。返してください」

「じゃあ、改造していいですか?」

「改造ですか……それは錬金術による兵器としてですか?」

「そうです」

「いいでしょう。戦力は欲しいので認めます。ただし、返す事と仕様書をしっかりと提出してください」

「了解です。では、手伝ってください」

「ええ、手伝いましょう」


 道路に頭に浮かんできた錬成陣を描いて、その上に車を乗せて貰う。更に大量の魔石を持ってきて、錬成を行う。四ノ宮さんはしっかりと映像を撮っているが、気にせずイメージする。高性能なレーダーと結衣のメニューとリンクするマップ画面。二人で操作する為の操作性の向上。自動で装備されている機関銃による迎撃システム。装甲と機動力の強化。この車の難点であるエンジンの音とタイヤの振動の大きさの削減。長期間乗っても大丈夫な椅子への改造。


 身体の中から大量に魔力っぽい何かが抜けて、同じく大量の魔石が砕かれていく。そして、車が光に包まれていく。

 錬成の光が消えて、全てが終わると外見は全く変わって居ない車が存在していた。


「先輩、失敗ですか?」

「どうだろ?」

「乗ってみたらわかるのではないですか?」

「そうですね」


 乗ってみると中は物凄く変わっていた。まず、硬かった椅子が低反発の柔らかい材質に変わっていた。それにレーダーや結衣のマップも表示されている。他には自動迎撃システムのスイッチまで有る。


「変わっています。後はエンジンをかけてみますね」

「ええ、ぜひ」


 エンジンを掛けようと、鍵の場所を探すがそんな物はなかった。ただ、宝玉みたいな物がマップ画面の上に有った。それに触れてみると、また身体の中から魔力が抜け落ちていく。すると、ほんの微かな振動が身体を揺らす。しかし、それも直に消える。それだけではなく、音も全く聞こえない。


「……成功ですね」

「これはかなり凄いですね。後程、改造を依頼するかも知れません。後は燃費の計測をお願いします」

「わかりました」

「じゃあ、早くいきましょう。リナ達が心配です」

「そうだな。積み込みを急ごう」

「私達も協力しましょう」


 四ノ宮さん達にも協力して貰って、食料や水、着替え、薬などや弾薬を入れていく。準備が出来て、運転席側に乗り込んでシートベルトをつける。助手席側には静久が乗り込んでくる。


「わふっ!」

「にゃっ!」


 ヴォルフが天井に飛び乗り、セラが静久の膝の上に飛び乗って来た。どうやら、二人も行く気満々のようだ。


「えっと、先輩?」

「どうせなら連れていこう。能力も持っているしな」

「持たせたんですか……」

「ええ、持たせました」

「気を付けてくださいね。何が起こるかわからないので」

「もちろんです。ヴォルフ、中に入れ。飛ばすからな」

「わふんっ」


 残念そうにしながら後ろの座席に乗り込むヴォルフ。結衣もこっそりと潜り込もうとしたが、四ノ宮さんに首根っこを掴まれて引き戻された。


「結衣も行く~~」

「駄目です」

「結衣ちゃんはお留守番です」

「くっ……」

「家から俺達のサポートを頼む」

「……ん、わかった……貸しだからね」

「わかったよ」

「ええ、構いません」

「ん、気を付けて、いってらっしゃい」

「「いってきます」」


 アクセルを踏んで、車を走らせる。直に速度が上がっていく。本来は振動があるはずだが、それもほぼ無くて静かに確実に進んでいく。しばらく車を走らせると、魔物の反応が出てくるが、結衣のナビゲートによって安全な道を進んでいく。しかし、どうさいても障害としてゴブリンが出て来るが、そいつらは轢き殺してもなんの問題もなかった。







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