~イナバの昔の話~
吹雪吹く、嵐のような雪山に二人少年が立っていた
「お兄ちゃん、こんなところで何をするの?」
当時、イナバ4歳
「人々を襲う悪ーい熊をやっつけに行くんだ」
そしてヒカル12歳
歳は離れているが、とても仲がいい兄弟だった。過去に親を亡くし貴族に売り飛ばされ、こんなに危険なことをさせられているのである
「ねぇねぇどうやって熊を倒すの?」
「この剣を使うんだ」
ヒカルはボロボロの剣をイナバに見せて笑いながら言った
「え?その剣ボロボロだよ?」
「この剣はな、俺が初めて握った剣なんだ。これはお父さんにもらったんだ。」
イナバはこの時に思った。自分は剣を握ったことがないんだ。とすると、自分はは何のためにここに加担だと…ただお兄ちゃんの足を引っ張るだけなんじゃないかと…
「お兄ちゃん…お兄ちゃんはなんでぼくをここに連れてきたの?」
イナバは聞いた。するとヒカルは、
「守りたい人が近くにいないと俺の本気が出ないんだ。俺の守りたい人っていうのはお前だよ。イナバ」
「お兄ちゃん…ありがとう。実は僕、剣を持ってきてるんだ!」
「ほんとか!?じゃあいっしょに戦えるな!」
その時にイナバが感じた喜びと言ったら、それはもう、言葉に表せないほど大きなものでした
「うん!」
イナバが言ったその時だった。突然イナバの後ろに巨大な影が現れた
「危ない!」
ヒカルはあわててイナバをかばった
「お兄ちゃん!」
ヒカルはけがをしてしまった。本当はすごく痛かったがイナバに笑って見せた
「大丈夫だよ。さぁ!あの熊を倒そう!イナバも一緒に!」
「うん!」
イナバは昔、ヒカルに技を見せてまらっていたから技を使えないわけではない
「六月流爆裂剣 龍星桜!!」
ヒカルがその技を使うと龍のような速さで剣を振ることができ、そのバックには桜と星が渦巻いてるように見えるのだ
「お兄ちゃんすごい!僕も使ってみよう!六月流爆裂剣 連続竜巻!」
剣をすごいスピードで振り回し、その勢いを使い、連続して竜巻を出現させる技である。
「テイヤー!」
が、しかし…
「えぇ!何も起こらない!?」
「イナバ!その技をもっとイメージするんだ!」
「イメージイメージ…よし!もう一回!」
熊はものすごく弱っている。だが、イナバのような子供が襲われたら瞬殺されてしまう。イナバは怖かったが熊をやっつけないと帰ることもできないしヒカルに迷惑をかけてしまう。だからイナバは頑張った
「がぁぁぁぁ!!」
熊がイナバにおそいかかってきた
「六月流爆裂剣 連続竜巻!!!」
(どん)
イナバは熊に飛ばされてしまった。そして熊はイナバを狙って飛ぶ。
「まずい!イナバぁぁぁぁぁぁ!!!」
どぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
ヒカルが叫んだと同時にすごい爆発音が聞こえた。
なんとイナバは熊に飛ばされた後も必死でイメージし続け、空中で連続竜巻を出したのだ!
「イナバ…」
「お兄ちゃん、ぼく…やった…よ…!!お兄ちゃん!?」
ヒカルの上に竜巻で壊された崖のがれきが落ちていくのが見えた。
「イナバ…よくやったな」
ヒカルはもう逃げ切れないということが分かっていたのだろう。イナバにこう言った
「俺がいなくてもお前はやれる少しぐらい危険なことをしても良いから…」
「強くなれ、イナバ」
こういってヒカルは剣を捨て、行方不明になった。イナバはヒカルが捨てた剣を拾い、強くなると決心し、その剣を使うようになったのだった
~つづく~




