わが少年の日々のかがやき my brilliant boys days (冬休み編)
昭和38年だった。
あの頃冬はめっぽう寒かった。
温暖化もないし、山里で人家もまばら、
それで冬はとてつもなく寒かった。
冬になると、毎朝霜柱が立った、雪国ではないので雪は年に数回降るくらいだったがそれでもふれば50センチ以上は積もった。
毎朝霜柱を踏んで登校、ざくざくと凍りついた地面は深深と冷えたものだった。
何でアンナに寒いのかというほど寒かった。
雑木林は凍りつき、木々の葉は霜で真っ白。
霜で白い地面。木々も霜で真っ白、雪も降っていないのに、世界は真っ白だった。
息は真っ白で煙のよう。
凍える手をすりあわせて登校したものだった。
霜のついたクモの巣をイヌタデの毛にからませて白いブラシを作ったりしたものだった。
雪が降ると、雪だるまを作ったり。雪すべり、竹を割ってみかん箱のそこに釘付けしてそりを作る。
それを交替で引いて積もった雪の上を引いて楽しむのである。
あるいはそれを持って川近くの雑木林に行き、斜面を滑り降りるのである。
その頃雪はめっぽうきれいだった。公害も排気ガスもなかった。
で、私たちは雪を食べた。
ほんのり雪の香り?がした。
また、雪に砂糖をかけて食べると美味しかった。
まさに天然カキ氷である。
雪が屋根にもつもり、それが何日かすると大きなツララになった。
晴れても冬の夜はとても寒かった。
朝見ると屋根から透明な氷柱が垂れ下がっていた。
それを傘の先で割るときの爽快感は今もも忘れない。
きーんとして割れ落ちるのである。
川に注ぐ清水は崖のところで見事なツララになっていた。
流れ落ちる清水がそのまま凍っているのである。
雑木林は更に神秘の世界だった。
雪の明日に行って見ると様々な足跡がついていた、
狐テン狸うさぎ、そして鳥の足跡も。
風で木々の枝の雪がはらはらと舞い落ちるとそれはまさに
晴天の降雪であった、青空に舞う雪、
キラキラと光って、幻想のシンフォニーを奏でるのであった。
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