第14話 漆黒の不死鳥《Ⅳ》
極悪秘密結社は大手のマスコミ各社とインターネット上に、
「人類淘汰計画」
という、大量虐殺を予告した。その先鋒に立つのは、女性幹部の漆黒の不死鳥・フェニックスだ。
大量虐殺予告の当日。黒い巨鳥の姿のフェニックスは、高さ333メートルの電波塔の上に止まり、眼下の街を悠然と見下ろしている。
この電波塔は都市の心象風景の中心だ。
この大量虐殺を阻止するために、私が出撃の準備をしていると、庵納博士が、
「カオリ、高速爆裂バイク・アツミは、変形するとパワードスーツになり、お前の戦闘力を強化することができる」
そう言いながら、操作方法を説明してくれた。
その頃、電波塔の上のフェニックスは、テレビのライブ映像の中で、
「愚かなる人間どもよ、跪け、史上最凶の悪夢を魅せてやる!」
と、声高らかに宣言する。
「急げ、カオリ」
「わかりました」
私は、高速爆裂バイク・アツミを疾駆させて、電波塔へと急いだ。
グオオオオォォォォーン。
電波塔に到着すると、漆黒の不死鳥が舞い降りてきて、人間態のフェニックスに変身する。
黒い羽のガウンを纏い、長身、黒髪の美女であるフェニックスは、
「遅いぞ、カオリ」
と、腕を組んで、鋭い視線で私を睨みつける。私は、すぐさま、
「装甲装着!」
アツミをパワードスーツに変形させ、装着して臨戦態勢を整えた。
「そんなアーマーで、私に勝てるつもりか?」
フェニックスはニヤリて笑い、
「フェニックス・エルボー・バット!」
肘での攻撃を仕掛けてきた。私も対抗して、
「ロストワンズ・エルボー!」
回転肘打ちを叩き込む。
バヂゴンッ!
両者相打ち。互いに後方へと弾け飛ぶ。だが、
「この機械ムスメが」
フェニックスの額が割れて、血が流れた。しかし、私の方も、
バギ、バキッ。
頭部のアーマーが砕け散る。
「機械の小娘、頭が出たな」
と、フェニックスは素早く私を捕まえて、
「これで、永遠にサヨナラだ」
高々と、抱え上げた。
「フェニックス・スター・クラッシャー!」
頭から地面に叩きつけられる私。
ガチゴオオオォォォォーン!
凄まじい衝撃が私を襲った。




