最初の扉の謎と魂の召喚
「これらの扉を通り、各部屋の謎を解き、湖の精霊と再び結ばれなければならない」
古の守護者の轟く声がまだ耳に残っている。
部屋の四方に配置された古代の扉を見渡す。それぞれに異なる印が刻まれており、どれも湖の守護者たちの遺言で見たものに似ている。
アリスは警戒し、フィンは私の肩でそわそわしている。
最初の扉へと近づく。そこにはこれまで見たことのない複雑な印がある。
遺言を開き、その印を探す。しばらく調べると、それが「魂の召喚」を意味するとわかる。この部屋で湖の精霊たちとより深く繋がれる予感がする。
「この扉には魂の召喚の印がある。湖の精霊たちと直接関わる必要がありそうだ」
「精霊たち?危険じゃないの?私の矢って効くのかしら?」
アリスは眉をひそめる。声には不安が滲む。
「遺言によれば、精霊は通常攻撃的ではないが、間違った接し方をすれば不快にさせるらしい。大切なのはコミュニケーションだ」
扉の取っ手を試すが、当然ながら動かない。
扉の周囲には、同じ印の小さな彫刻が配置されている。これが一種の鍵の役割を果たすに違いない。
「精霊は特定の旋律と古代のエネルギーの流れによって召喚される」
遺言の「魂の召喚」の章を再読する。
湖の精霊と繋がった時に心に浮かんだ旋律を思い出す。
扉の小さな印に触れる。指がそれぞれのくぼみをなぞる。
心の中で旋律を再現し、魂の源から得たエネルギーをこれらの印に向けて流す。フィンが肩で輝き、そのエネルギーが私のものと融合して印へと注がれる。
印が順番に輝き始め、それぞれが微かな鈴のような音を立てる。まるでオルゴールが鳴り始めたようだ。
旋律が扉の中に反響し、次第に力強くなる。扉の表面が震え始める。
その瞬間、部屋の中に、空中を漂う繊細で透明な影が現れる。湖の精霊たちだ!
最初はぼんやりしていたが、旋律が強まるにつれ、姿がはっきりしてくる。数十の精霊が部屋の中を静かに漂っている。
「わあっ!本物なの?」
アリスは驚いて後ずさる。弓はまだ手にしているが、表情には畏敬の念が浮かんでいる。
精霊たちが私たちに近づいてくる。攻撃的ではなく、むしろ好奇心に満ちた眼差しで私たちを見つめる。
中にはフィンに手を伸ばすものもいて、その輝きに引き寄せられているようだ。フィンも応え、小さな体からより強い光を放つ。
一つの精霊が私の真正面に止まる。その内側から安らぎの波が押し寄せる。
心に新しい映像と知識が浮かび上がる。湖の過去の記憶、忘れられた出来事、失われた情報の数々。
この精霊が、私に神殿の奥深くで何が待っているかを囁きかける。




