湿地の謎と魂の覚醒
霧深い沼の中心にある魂の源の前に立つ。虹色に輝く水面からは、神秘的な蒸気が漂っている。
これが三つ目の試練だ。フィンは私のすぐ脇に立ち、源のエネルギーに敏感に反応している。
苔むした岩の上の「絆」の印に手を置く。
冷たい源の水が指先に触れる。目を閉じ、その印の意味に意識を集中させる。
体中から放出されるエネルギーが岩の印に流れ込み、やがて水源の水へと広がっていく。霧はさらに濃くなるが、私は強力な繋がりを感じていた。湖の精霊との絆が、より深くなる。
その瞬間、源からの輝きが強まる。水は渦を巻き始め、水面からエネルギーが浮かび上がる。
今まで見たことのない光景だ。
フィンは興奮して跳ね回る。小さな体が鮮やかな紫の光に包まれ、瞳は源の中心をじっと見つめる。
この反応は、何かが変わりつつあることを示していた。
渦の中から、ゆっくりと形を成す存在が現れる。最初は煙のようにぼんやりしていたが、次第に輪郭がはっきりしてくる。
エネルギーに満ちた精霊のようだ。
その存在は人間のようなシルエットだが、完全に光で構成されている。透き通り、きらめく姿。
目はないが、その存在感は知恵を放っている。これは、ヴェリディアン・レルムで初めて出会う魂だ。
精霊は源の上に浮かび、優しく旋律のような音を立てる。言葉ではなく、感情に満ちた響き。
まるで沼地の全ての知識を宿しているようだ。
フィンが精霊に近づく。精霊がフィンの小さな前足に触れた瞬間、二者はより強い光を放つ。
彼らの間に特別な絆が生まれる。フィンの神秘的な力が、この精霊と共鳴したのだ。
精霊は私の方に向き直る。エネルギーに満ちたその存在は、言葉にできない安らぎで私を満たす。
彼は私と通じ合おうとしている。私の心に、かすかな映像が浮かぶ――古木、轟く滝、失われた神殿……
この精霊は、湖の過去に関する手がかりを与えてくれた。失われた神殿、忘れられた儀式。
湖のバランスを完全に取り戻すためには、まだやるべきことがたくさんある。
精霊のメッセージは終わりを告げた。彼はゆっくりと源の中へと戻っていく。
輝きは静まり、渦は消える。源は元の平穏を取り戻したが、そのエネルギーは以前より鮮やかに感じられる。
湖の守護者として、三つ目の任務を達成した。この精霊との繋がりは、湖の真の核心についてより深く知る手がかりとなった。
そしてフィンの能力は、これまで以上に重要なものになるだろう。




