表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/94

精霊の源泉との交感とフィンの新たなる力

苔むした岩の刻印に手を当てる。源泉の冷たい水が指先に触れる。『古代言語と記号の手引』に記された「繋がり」の刻印の意味が頭をよぎる——エネルギーの流れを整え、自然と一体化すること。目を閉じ、精神を集中させる。


体内から微かなエネルギーが湧き上がるのを感じる。その力が岩の刻印へ流れ込み、源泉の水へと広がっていく。私と源泉の間に見えない橋が架かるようだ。空気がさらにエネルギーに満たされる。


源泉の輝きが強まり、水中の虹色がより鮮やかになる。胸に温かさと安らぎが広がる。これは湖の精霊との深い交感だ。


その瞬間、フィンから予期せぬエネルギーの波が放出される。小さな体が突然、より鮮やかな紫色に輝きだす。源泉の水がこのエネルギーに反応し、小さな渦を形成する。


フィンが水面からゆっくりと浮上する。空中に漂い、瞳がこれまで以上に輝いている。この姿に驚きと魅了される。彼が今まで見せたことのない能力だ。


フィンが小さな前足を水面に伸ばす。触れた瞬間、源泉からのエネルギー流が増幅する。まるでフィンが源泉の力を私のために導いているようだ。彼はエネルギーの伝導体として機能している。


源泉との繋がりがさらに強固になる。心の中に、『ヴェリディアン・レルムズ』の他の精霊の源泉の位置が浮かび上がる。地図や記号が明瞭になる。この新たな知見が遺志の理解を深めてくれる。


交感が完了する。源泉のエネルギーは静かな輝きに戻る。フィンはゆっくりと水面に降りるが、まだ微かに光を放っている。この体験が私たちの絆をさらに強くした。


湖の守護者としての最初の任務を成功裡に終えた。これは単なる始まりに過ぎない。遺志に記された他の精霊の源泉を見つけ、湖の精霊と再接続せねばならない。フィンの神秘的な力が、この旅で最大の助けとなるだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ