精霊の源泉、最初の呼び声
街の広場で遺志を読み終える。夜の冷たい空気が頬に触れる。遺志には湖の精霊を育む「精霊の源泉」について記されていた。これらの源泉は湖の心臓を守る上で極めて重要だ。最初の任務が明らかになる。足元のフィンが小さく鳴き、任務の重大さを理解しているようだ。
遺志に記された最初の源泉は、街の西にある古の森の奥深くに位置する。『ヴェリディアン・レルムズ』でも最も古く、未開の地だ。未踏の地への道程を心に描く。
夜明けと共に出発する。背中には釣り竿、ポケットには古の湖のクリスタル。フィンは足元を楽しそうに跳ね回る。
街の西門を抜けると、慣れ親しんだ小道は次第に荒れた草木に覆われていく。空気は湿り気を増し、森の香りが濃厚になる。ここは未知の領域だ。
遺志の刻印が道案内する。一本一本の木、一つ一つの岩が地図の印と符合していく。森はますます深くなり、陽光さえ木々の間を抜けるのが難しい。
道中、見たことのない植物に出会う。光を放つもの、奇妙な香りを放つもの。『ヴェリディアン・レルムズ』の自然は歩むごとに新たな驚きを与えてくれる。フィンは興味津々で辺りを見回し、新しい植物に触れようとする。
しばらく進むと、遠くに微かな輝きが見える。遺志に記された精霊の源泉の兆しに違いない。胸が高鳴る。目的地が近い。
輝きに向かって進むと、木々がまばらになり、小さな円形の開けた空間が現れる。その中心には、地面から湧き出る透き通った輝く水溜り。これが精霊の源泉だ。
水は虹色にきらめき、生けるエネルギーを宿しているようだ。周囲の植物はそのエネルギーでより鮮やかに生き生きとしている。空気全体が力に満ちている。
源泉はかすかな囁きを発する。まるで私に話しかけているようだ。この声が心に言い知れぬ安らぎをもたらす。これは湖のエネルギーの心臓なのだ。
源泉に近づく。遺志にあった刻印が、傍らの大きな岩に彫られている。この記号は「繋がり」を意味する。源泉と結ばれなければならない。
フィンが水辺に寄り、好奇心で水面に触れる。触れた瞬間、小さな体がさらに輝きを増す。フィンはこのエネルギーに敏感なのだ。




