フィンの初めての助太刀と湖の呼び声
新たな友フィンと共に湖岸に座る。釣り糸を水面に投げ入れ、その落下を見守る。これは『ヴェリディアン・レルムズ』での穏やかな冒険で見つけた、心安らぐひとときそのものだ。フィンは静かに傍らに座り、小さな体を時折微かに輝かせている。
湖の静けさが心を落ち着かせる。浮きの動きを注意深く観察していると、突然強い引きで水中に消える。これは普通の魚ではない。即座に竿を合わせる。糸がピンと張り、切れそうになる。
手応えが尋常ではない。これまで釣ったどの魚よりも大きく、力強い。必死に糸を巻き上げるが、腕が痛み始める。「船乗りの贈り物」の竿さえもが悲鳴を上げそうだ。
その時、フィンが小さく「きゅるっ」と鳴いた。素早い動きで釣り糸に向かって飛び跳ねる。その小さな体が糸に触れた瞬間、不思議なエネルギーが放たれる。
糸の張りが突然弱まる。魚が疲れたかのようだ。フィンの助けがまさにタイミングよく届いた。この小さなスライムは予想外の力を持っている。
魚を容易く引き上げる。これまで見た紫の魚に似ているが、ずっと大きく、色も濃い。体が闇のエネルギーに包まれているようだ。
「湖影魚:極めて危険!」
表示を見て顔が引きつる。
この魚はフィニアンが話していた、湖のバランスを乱す闇の存在の一匹に違いない。釣り上げたことは大きな前進だ。
慎重にインベントリに収める。フィンの方に向き直り、感謝を込めて頭を撫でる。この小さな友は本当に心強い相棒だ。
フィンは嬉しそうに跳ねる。私から貰ったエネルギー魚の効果がまだ続いているようだ。彼の存在が私を強くしてくれる。『ヴェリディアン・レルムズ』での旅で、もう独りじゃない。
湖面を見つめる。湖自体が私に囁きかけているかのようだ。釣った湖影魚が任務の重大さを再認識させる。湖の心臓を救うため、さらに努力せねば。
街に戻る時だ。この魚を守護者アラリックに見せる必要がある。おそらくこの魚が、任務の次の段階への重要な手がかりとなるだろう。彼の知恵が道を示してくれる。
フィンは私から離れようとしない。その忠誠心が胸を温める。この旅は単なる任務の達成以上のものだ。新たな友情を築き、未知を探求する物語。『ヴェリディアン・レルムズ』には、まだ多くの秘密が待っている。




