古代文字の謎と新たなる書物
「湖の心臓を救う」
夜明けの光と共に、守護者アラリックの言葉が私の心に明確に浮かび上がる。これは単なる釣りの任務などではない。プラットフォームに刻まれた古代文字を見つめる。アラリックが言ったように、これらが私を導いてくれる。だがそれを解読するためには、何か道具が必要だ。エルリックから貰った「隠された印」の章が頭に浮かぶ。おそらくあの本に答えがあるに違いない。
アラリックにうなずいて別れを告げ、広間の出口へ向かう。洞窟の湿った空気も、今は以前ほど気にならない。胸には新たな目的に満ちた決意が宿っている。一歩一歩が、次の発見への道標となる。
洞窟の通路を進む。足音が石の床に反響する。出口に近づくにつれ、「月の虫」の微かな光が道を照らしてくれる。彼らはこの暗闇の旅で、私の頼もしい道連れだ。
洞窟の入口を出ると、太陽が空高く輝いている。清々しい空気が肺に染み渡る。背後にある洞窟は、もはや単なる通路ではない。全ての始まりの場所だ。私は生まれ変わったような気分になる。
街へ向かって歩きながら、頭の中はアラリックの言葉でいっぱいだ。湖の心臓、闇の力...これはゲームの深層に潜ることを意味している。
エルリックの店に戻る。入ると、エルリックがカウンター越しに挨拶してくる。アラリックとの出会いと与えられた任務について話す。
「守護者アラリックか...彼と話したということは、これは我々が考えていた以上に重大なことだ。湖のバランスは『ヴェリディアン・レルムズ』全体の運命に関わるかもしれない」
エルリックの表情が険しくなる。視線が私に集中する。
プラットフォームの古代文字について話し、「隠された印」の章を使って解読したいと伝える。
「あの本は単なる手引書ではない。古代知識の集大成だ。だが、君にはさらに必要なものがある」
エルリックの顔に微笑みが浮かび、カウンターの下から古びた革装丁の本を取り出す。
その本は私が持っているものに似ているが、より分厚く、より古めかしい。ほこりを被った表紙は、長い歴史の痕跡を感じさせる。
「これは『古代言語と記号の手引』だ。この本がアラリックの示した記号を解く助けになる。中の知識は何世代にもわたって守られてきたものだ」
エルリックは本を私に手渡す。
本を受け取ると、その重みが知識の重みとして伝わってくる。胸の高鳴りが止まらない。
エルリックに感謝を告げ、店を出る。新たな任務の重圧を感じながら。この本が、私に新たな扉を開いてくれるだろう。
湖岸の落ち着ける場所に戻る。沈みゆく太陽の下で、本のページをめくり始める。




