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賢者の守護者と古代任務の啓示

「ようこそ、若き旅人よ。長い間、あなたのような者を待っていた」


マントをまとった老いた者の声が部屋に響き渡る。その目から放たれる紫の輝きは、私に知恵と古代の歴史をささやきかける。この出会いは、『ヴェリディアン・レルムズ』における私の旅を完全に変えてしまった。


その人物は巨大なクリスタルの前に立っている。紫と緑の光が彼の顔を照らし出す。これは普通のNPCではない。この存在は深遠な知識を持っている。


「私は守護者アラリック。この聖なる広間と、ここに眠る知識の番人だ」


彼の目が私を注意深く観察する。まるで私の魂を読み取っているようだ。


「ここまで来たことは、運命の一部。そしてあなたが持つあのクリスタルが、あなたをここへ導いた」


アラリックは話を続ける。古の湖のクリスタルの存在を知っているのだ。この事実に私は驚く。


ポケットの中の古の湖のクリスタルに触れる。アラリックはそのエネルギーを感じ取っているようだ。彼がこのクリスタルについて知っていることは、この場所の重要性を物語っている。


「『湖の涙』か...伝説が真実であったことを目にするのは、この胸に希望を満たしてくれる」


アラリックはクリスタルを見つめながら呟く。彼の声には心からの喜びが込められている。このクリスタルは、私が想像していた以上に重要なものらしい。


アラリックは手をクリスタルに伸ばす。触れた瞬間、広間の紫と緑の光がさらに強烈になる。エネルギーが波のように部屋中に広がっていく。


「このクリスタルは湖の心臓だ。その力は『ヴェリディアン・レルムズ』全体を支えている。しかし今、その力が危機に瀕している」


彼の声は厳しくなる。


私はアラリックに、フィニアンの湖で出会った紫の魚や、湖のバランスが崩れていることについて話す。彼の知恵深い目が真剣に私の話に耳を傾ける。


「知っている。あの闇の力が湖のエネルギーを盗もうとしている。これは全世界のバランスを脅かす行為だ」


アラリックは悲しげに首を振る。


「あなたの任務は、この力を止めること。湖の心臓を救うことだ」


アラリックは私をじっと見つめ、重大な任務を託す。


これは私にとって大きな責任だ。私はただの漁師にすぎない。しかし司書が教えてくれたことが、私をこの時へと導いてくれた。


「あなたは一人ではない。古代漁師の技術こそが、あなたの最大の武器だ。自然の力があなたと共にある」


アラリックは続け、その声は安心感に満ちている。


「これらのシンボルがあなたを導くだろう。それらを読むことを学ばねばならない。それらは古代知識への鍵なのだ」


アラリックは巨大なクリスタルの傍らに座る。手でプラットフォーム上のシンボルを指し示す。


私の頭にエルリックから貰った本が浮かぶ。「隠された印」の章だ。おそらくこれらのシンボルは、あの本の知識と関係があるのだろう。


「どう始めればいい?」


「クリスタルを感じるんだ。それと繋がりなさい。クリスタルがあなたを導いてくれる」


アラリックは答え、知恵深く微笑む。その声は瞑想のようだ。


私は目を閉じる。掌の中で古の湖のクリスタルのエネルギーを感じる。クリスタルが私に語りかけているようだ。


心に新しい映像が浮かび上がる:輝くシンボル、古代の寺院、遠い土地。これはほんの始まりにすぎない。


「旅が始まる、若き漁師よ。運命があなたを呼んでいる」


アラリックの声が私の心に響き渡る。

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