エルリックの解説とクリスタルの秘密
湖岸を離れ、街へと歩を進める。手に入れたばかりの古の湖のクリスタルの力が、私の胸に興奮を生み出していた。エルリックにこの発見を伝えたいという思いが、私を彼の店へと急がせる。彼はこうした事柄について最も知識のある人物だ。
「ようこそ、若き漁師よ。新たな冒険は順調だったかね?」
店のドアを開けると、エルリックはいつもの温かい笑顔で迎えてくれた。
ポケットから古の湖のクリスタルを取り出し、彼に差し出す。クリスタルの紫の輝きが、店の薄暗い灯りを照らし出す。エルリックの目が一瞬、驚嘆の色で見開かれた。
「なんと……これは……伝説に語られる『湖の涙』に似ている」
彼は丁寧にクリスタルを手のひらに乗せる。深い思索に沈んだような表情が浮かぶ。
「湖の涙……?」
この名前は聞いたことがない。クリスタルの謎はますます深まっていく。
「ああ、とても古い伝説だ。湖の精霊が結晶化したものと信じられている。非常に稀で、ただ純粋な心の持ち主だけがそれを発見できるという」
エルリックは敬意を込めた声でうなずいた。
「このクリスタルは、持ち主に自然の秘めた力を囁き、特に水と生命に関わる能力を高める」
彼はクリスタルを調べながら、滑らかな表面を指でなぞる。
この説明は、私の漁師としての技能と符合していた。司書が教えてくれた情報が、さらに意味を持ち始める。クリスタルは確かに私の能力を向上させるのだ。
「これはお前への贈り物だ。慎重に使うがいい。大きな力は、大きな責任を伴う」
エルリックはクリスタルを私に返す。
「具体的にどう使えるんだ?」
好奇心が私を捉える。クリスタルの真の可能性を知りたい。
「いくつかの方法がある。珍しい品々を浄化するのに使えるし、あるいは古の儀式で鍵として機能することもある。また、噂では、非常に強力な魔法のアイテムの封印を解くこともできるらしい。だが、それはただの伝説に過ぎないかもしれん」
彼は目を細めて私を見た。
司書が「月光の粉」が魔法のアイテムを強化できると教えてくれたことを思い出す。このクリスタルは「月光の粉」よりも純粋だ。つまり、はるかに大きな可能性を秘めているということだ。
「これは『湖の涙』に関連する場所の印だが、その場所は洞窟よりもさらに秘されている。このクリスタルを持つ者だけが、その地を見つけられる」
エルリックは、新たな地図の断片を私に手渡した。そこには、以前の地図と似たような記号が描かれている。
新しい地図の断片を見つめる。これが私の次の目的地となる。『ヴェリディアン・レルムズ』の秘密が、私を呼んでいる。
エルリックに感謝を告げ、店を出る。私の心には新たな目的が芽生えていた。この冒険は、予想以上に大きなものになりそうだ。
湖岸に戻り、クリスタルをじっくりと観察する。これを使って何ができるか考える。
もしかすると、このクリスタルでフィニアンの問題を完全に解決できるかもしれない。湖のバランスを完全に回復させることだってできるだろう。
これは単なるゲームではない。私にとっての使命なのだ。そして私は、この使命を果たす準備ができている。




