洞窟への帰還と新たなアプローチ
懐に月光虫を携え、新たな自信を持って洞窟へと戻る。湖の静けさを背に、今度は不意を突かれることはない。学んだ教訓が道を示してくれる。
洞窟へ続く小道も、今回はそれほど恐ろしく感じない。一歩一歩が新戦略の一部だ。このゆっくりとした確かな歩みが、私を落ち着かせる。
洞窟の入口に着く。冷たい風が頬を撫でる。前回の恐慌は、確かな待機姿勢へと変わった。心には神秘的な未知への興奮が沸き起こる。
一歩踏み入れる。闇は依然として支配的だ。だが今回は、ポケットの月光虫の微かな光が同行してくれる。小さな案内人のようだ。
慎重に進む。足音を立てぬよう注意しながら。奥から聞こえる唸り声を待つ。洞窟の湿った土の香りが肺に染み込む。
待ち構えていた唸り声が、岩壁に反響する。赤い目が闇から近づいてくる。魔物は前回同様大きく威圧的で、影のように立ちはだかる。
だが今回は後退しない。手をポケットに入れ、月光虫を取り出す。彼らが放つ微光が洞窟内で踊り、魔物の注意を引く。
虫を一匹、魔物へと投げる。月光虫は空中で輝きながら落下する。魔物は興味深そうに身を乗り出し、唸り声が和らぐ。
魔物の唸りは次第に弱まり、ささやきのようになる。赤い目は月光虫に釘付けだ。まるで魅了されたかのよう。この餌は予想以上の効果を発揮する。
この機を逃さない。さらに数匹の月光虫を投げ、魔物の注意を完全に逸らす。幽霊のように静かに、洞窟の奥へと進む。
魔物は餌に夢中だ。私の存在に気づかない。古代釣法と同じくらい創造的で予期せぬ解決策となった。
通路の突き当たりに着く。ここには以前は見えなかった、闇に隠された抜け道がある。洞窟の深部へ、未知へと降りていく。
通路は狭く暗い。しかし進むにつれ、遠くからかすかな光の筋が見えてくる。その光は私を引き寄せ、好奇心をかき立てる。
洞窟内部でのこの発見は、新たな興奮の源だ。この緩やかな冒険は、思いもよらぬ場所へと導いてくれる。一歩一歩が新たな秘密のベールを開くように感じる。




