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古の声の知恵

水晶に触れた瞬間、心に響く声がより鮮明になる。これはゲームの音声ではない。太古の存在の囁きだ。


「ここまで来るには大いなる忍耐を示した。多くの者は道半ばで諦めただろう。私は司書。この古の間の全知識の守護者である」


その声は私の内に安らぎの反響を起こす。声の調子は知恵と偉大さを体現しているようだ。


司書の声に集中する。どうやって意思疎通すればいいかわからない。


「私と話すのに言葉は要らぬ。心で思うだけでよい」


声は私の思考を読んでいるかのようだ。


心の中で、フィニアンがなぜあの魚を必要としていたのか尋ねる。湖のバランスがどう乱されたのか知りたい。


「フィニアンの湖は、古の儀式に使われている。闇の力が湖底のエネルギーを吸い取ろうとしている」


声のトーンが険しくなる。


「あの光る魚たちは、この闇の力の副産物だ。彼らは湖の痛みを背負っている」


司書の声は説明口調に変わる。


「フィニアンはこれらの魚を浄化することで湖の均衡を保とうとしている。彼の魂は清く、意図は純粋だ」


今度は老漁師の努力を称えるように響く。


「月光の粉は?」


「月光の粉は精製された古のエネルギーだ。それは汝と我々をつなぎ、また古の魔法を強化したり、物品を浄化するのに使える」


新たな可能性を示すその言葉に驚く。


私は魔法使いではない。物品の浄化だって?


「提案がある。この粉と引き換えに、一つ秘密を教えよう。それは汝の釣りの技をさらに高め、未だ見ぬ魚と出会う機会を与えるだろう」


司書の声は魅力的な提案をしてくる。


考え込む。月光の粉は極めて貴重なアイテムだ。だが釣りの腕を上げられるなら価値がある。


承諾する。この神秘的な存在を信じることに決めた。


「賢明な選択だ。ではよく聞くがよい」


司書の声が承認する。


水晶の緑の光が強まり、図書室の壁の古代文字が輝き始める。


心に新たな知識が浮かぶ。釣りが単に竿を投げることではないと理解する。自然と一体となることなのだ。


【古式釣法】


新しいスキルブックがインベントリに落ちる。エルリックから貰った本よりもはるかに深い内容だ。


「汝の旅は続く。忘れるな、真の力は忍耐の中にあることを」


司書の声は次第に遠のいていく。


光が消え、図書室は再び薄暗い静寂に包まれる。


疲れながらも、多くの知恵を得た充実感がある。この修道院は、予想をはるかに超える体験を与えてくれた。

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