ep.19 転移勢力の衝突1
「一斉撃ち方! てぇー!」
パススススン
磁力で加速したAPFSDSが飛翔する。
「な、なんだあの武器は!? 奴らは超大型の弓でも使っているのか!?」
「また来ます! 早く避難を!」
「認めんぞ...こんなクソみたいな戦いh...」
法皇国軍魔力充填施設警備隊の23代連隊長はAPFSDSの直撃により、続きは天井で言うことになってしまった。
「第7小隊のコイルガン、ほぼすべてが焼き焦げています!」
「さすがに連射しすぎたか...」
「我ら鎌倉幕府の技術力でも、無限に撃てるコイルガンは難しいですなぁ」
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法皇国臨時地上司令部
「何!? 全滅だと!?」
「はい、連絡が取れていません。魔力充填施設に見慣れぬ旗が掲げれていることからも何者かに占拠されたと思われます」
「大日本帝国といい、よくわからぬ国家がここ数年で急増しているからな...どうせ今回のもそうだろう。
流石に法皇国主力軍が負けることはないだろうし、速やかに奪還すべきだな。一応宗主国の大日本帝国にも連絡しておくべきだろう」
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大日本帝国大本営(ただの大教室)
「あの法皇国軍が連絡する暇もないぐらいの時間で壊滅したって?」
「まぁ警備隊からは先の戦争で損失した本国軍の補充のためにかなり引き抜いてしまっていたらしいからな...全滅も無理もないだろう。だが敵襲の連絡ぐらいはよこせそうなものだがな」
「伝令を伝える途中で殺されたのかもしれませんね。通信機もない時代ですと大変ですなぁ」
「モールスしか実現できていない我々が言えることでもないと思うが...まぁ弾着観測にはモールスぐらいでもいいんだが、航空隊の連携にはきついよなぁ」
「うーん、アナログなものは気合で作れますけど、電子機器はほぼコピーできてないですからね...」
「そのせいでpcの修理やら電気設備の掃除とか、我々の仕事が多すぎる...」
彼らはミリオタである一方、大多数がpcオタでもあったため仕事が死ぬほど多かった。pcは共食い整備で着々と数を減らして続けているし、そもそもpcオタでも建物の電気設備なんて触ったことがないので、一部抜け落ちているような図面片手に手探り状態である。
「で、法皇国軍を支援します? 我々の指揮下になった3分の2の兵力にはすでに近代的な装備を配備し終わっていますし、法皇国民の印象を良くするためにも派遣したほうがいいと思いますが」
難しい問題である。
彼の言うとおり法皇国の危機にはしっかりと日帝が対応するというアピールは重要な一方、日帝派遣軍(3分の2の兵力)にばかり頼られて便利屋みたいな扱いをされては困る。
「うーむ...二個即応機甲小隊だけ派遣するとしよう。もちろん航空支援もだが」
即応機甲小隊とは、盗賊や規模の小さい集落を威圧するのに兵站やら砲兵やらを動かすのはめんどくさい...じゃなくて非効率だということで、航空隊を除くすべての兵科を合計80人程度で完結し、速やかに装甲兵力を投入できるよう編成されたものである。大本営の直属で、用途としてはアメリカの海兵隊やロシアの空挺軍みたいなものだ。
編成としては、
74式戦車 8両
74式ベースの自走迫撃砲 4両
74式ベースの装甲兵員輸送車(外見はMT-LB風) 8両
装甲テクニカル 8両
ちょっとした障害物(柵と堀みたいな)ならば74式で突破できるし、突破に手間取っても自走迫撃砲による支援射撃で粉砕できる。
また装甲兵員輸送車のおかげで歩兵が戦車と同じ速度で前進できる。
装甲テクニカルはピックアップトラックに、歩兵携行型の魔法杖の攻撃ぐらいには耐えれそうな装甲と無線をつけ、さらに牽引式の荷物入れを使うことで小隊が二週間活動できる分の弾薬と食料を運搬することができる。
この即応機甲小隊を二個投入し、さらに二式複座襲撃機による近接航空支援も行えば簡単に勝てる。
そう誰もが思っていた...




