表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/151

完成しました

 ゴーレム製造計画は順調に進む。

 デザイン画をシャシャシャッと書き上げた。


 その間もドリューは狩猟時間ハンティングタイムで素材を集め、シャールさんは必要な魔力回路を作り出していく。


 基本は木材になってしまう。

 何しろ、こんな場所で鉄とか鋼とか、スーパー合金とかゲ〇ター線とかガン〇ニウム合金とか手に入る訳がないので。


 なので、木材をベースに、魔物素材で補強するような形だろうか。

 幸いというべきか、ウッドゴーレムという存在は既に確立しているそうなので、ゴーレム自体には問題ない。


 そうして、俺、ドリュー、シャールさんによるウッドゴーレムができた。


 大きさは、ちょっと見上げる程度。

 俺の1.2か1.3倍くらい。


 それくらいで落ち着いた。

 外見に関しては、人型の全身鎧を装備しているような外見なのだが、正直どう言えばいいのだろうか。


 さすがに参考をそのまま使用せず、この世界の騎士の恰好というのをシャールさんに聞いてからデザインを描いていったのだが………………ものすごく簡単に言えば、エスカフ〇ーネに近付いた気がする。


 騎士型にしようとしたら……まあ、大体あんな風になってもおかしくないよね?

 もちろん、他にも参考にできそうなのはあるけど、結果的にこうなった。


 で、当然、両腕両足部分に回転する部分はある。

 いや、実際に回転させる事もできるんだけど……強度的な問題で戦闘に使えない結果となった。


 どれだけ強化しようが、所詮は基本木材だもんね。

 仕方ない。


 ……ロマンの結果という事にしておこうと思う。

 せめて鉄があれば……いや、あっても結果は同じだっただろう。


 製鉄技術がないというか、ドリューは彫刻師であって鍛冶師じゃない。

 鉄があっても加工できないのだ。


 人材も施設もない。

 ……まあ、鉄であっても強度の問題はついて回るだろうし、飾りでも充分だ。


 俺は満足である。

 ……いつか、必ず。


 それと、エネルギーに関しては、前に考えた通りだ。

 俺。


 エネルギーの蓄え場所は、メインとサブがあって、メインが神器で、サブが魔石。

 魔石に関しては、元々魔物素材の一つなので、ドリューの狩猟時間ハンティングタイムで入手済だった。


 エネルギーの回復範囲は大体5mくらい。

 メインが切れたらサブに、サブが切れたら停止。


 自然に流れる魔力で自動回復はできない。

 というよりは、まだそのシステムは開発されていないそうだ。


 まあ、メインの神器の容量は相当らしいので、そうそうエネルギー切れは起こさないと、シャールさんは言っていた。


 それと、本当に残念なのだが、閃光雷〇撃的な必殺技は不可能だった。

 エネルギーの問題はクリアしているのだが、身体の強度の問題で必殺技の負荷に耐えられないそうだ。


 本当に……残念である。


 でも、とりあえずこれで完成。

 やったー! と俺、ドリュー、シャールさんでバンザイ。


「これからよろしくお願いします。マスター」


 同じくバンザイをしている全身木鎧のウッドゴーレムが、俺に向けてそう言ってきた。


「……俺?」


「はい。自分の中に流れている魔力と同質で、繋がっているためにそう判断しましたが、間違っていたでしょうか?」


 丁寧な口調の質問に、どう返せばいいのかわからない。


 とりあえず、ドリューに確認。

 その通りだと頷く。


 シャールさんに確認。

 その通りだと頷く。


「……そうみたい」


「では、改めて、よろしくお願いします。マスター」


「うん。よろしく………………て、喋った!」


 俺たちは急な出来事に漸く追いつき、驚く。

 いや、「生命の核」の説明にそれっぽい一文があったから、そうかも? とは思っていたけど。


 それに、随分と流暢じゃない?

 まあ、言葉を教えるよりはいいけど。


「というか、喋る機能付けました? シャールさん」


「いや、付けてない。普通ゴーレムは喋らない、というか、自動回復と同じでそういう機能はまだ開発されていない」


 となると、やっぱり神器の力か。

 なんでもありだな、と思うべきか、まあ神器だからな、と思うべきか。


 とりあえず、確かな事が一つある。


「………………」


 シャールさんから熱っぽい視線を向けられている。

 多分、いや、間違いなく、神器というか、「生命の核」が欲しいと思っているな、これ。


 そのためには、俺のガチャを回すしかない。

 で、その資金は城に戻れば……。


「そもそも、回したところで『生命の核』が出るとは限りませんよ?」


 用意してそうだけど。


「それでも、回さないと手に入らない。なら、回すしかない」


 一つの真理のように、シャールさんは力強く言った。

 いや、そうかもしれないけど……。


 どうか、ガチャで身を滅ぼさないように、と思った。

 まあ、俺が制限をかければいいだけだけど。


「それで、マスター」


「ん?」


「自分がゴーレムというのは理解できました。」


 もう理解したの?

 頭脳明晰過ぎない?


「できれば、マスターから名をいただきたいのですが?」


「名前……」


 ドリューとシャールさんは、俺の好きなように、と口を挟むつもりはないようだ。

 なので、考える。


 木……ウッド……いや、今後の場合を考えて、木に限定するのはやめておこう。

 ………………。


「……じゃあ、騎士で神器を使用しているから、『騎士ナイトジン』で、どうかな?」


 問題なかった。


 いや、問題は別にあった。


「それでマスター。この両手足の回る部分の意味は?」


「………………ロマン」


 俺には必要だったと押し切った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ