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一つの戦いが終わりました

 十中八九と言うべきか、王弟はコーポジレット大国軍の装備が太刀打ちできないくらい高性能だとわかると同時に逃げ出そうとしていたそうだ。


 ただ、そこで地が揺れ、空に超巨大火球が現れ、目の前で超巨大な炎の柱が出現し……腰を抜かしてしまったらしい。


 でも、コーポジレット大国軍が迫るまで若干のタイムラグがあったので、なんとか立て直して逃げたが……そこでヴァインさんに見つかったそうだ。


「総大将が真っ先に逃げるとは……その性根を叩き直してやる!」


 と、ヴァインさんが少々怒ったらしく、普通にボコったそうだ。

 その場面は見ていない。


 俺がまずやったのは、超巨大な炎の柱を消火する事。

 同じく俺的魔力数値「10」を使用して、局地的大雨を降らせて消火した。


 そのあとに超巨大な炎の柱があったところを見たのだが……なんというか、超巨大な炎の柱サイズの超大きな穴ができていた。


 といっても、底はそこまで深くない。

 超巨大火球の半分くらいがそのまま埋まったような感じだろうか。


 で、そこにあった土は……文字通り、形も残らず焼失したんだろうな。

 ほんとピーキーというか、規模がデカ過ぎて、細かい作業にはつくづく向かない俺の魔力だと思った。


 その穴の淵に、上半身だけ残された化け物が居た。

 他の部分は焼失したのだろう。


 当たったようで、内心でホッと安堵。

 この惨状で当たってなかったら……申し訳なくなる。


「ウゥ……」


 まだ息があるのに驚き。


「まだ死んでおらんのか。ここまでくると、人ではなく魔物の方に近いだろうな」


 いつの間にか傍に居たリュオがそう言うのが聞こえた。

 リュヒも一緒で、同意するように頷いている。


「魔物、ね……確かに見た目はそんな感じだよな」


「それで、これはどうするのだ?」


 ほんと、どうしようか。

 化け物よりも俺的魔力数値「10」による結果の方が、インパクトが強過ぎるけど……考えてみる。


 一応、気になる事はあるにはある。

 こいつは黒ローブの集団に命令みたいな事をしていたし、帝都の黒ローブが使用していた試験管を持っていた事から、関係者なのは間違いない。


 だからこそ、どこからともなく王弟が連れてきたという黒ローブの集団がなんなのかわかるかもしれないし、試験管の中身がなんなのかも知っておいた方がいい気がする。


 でも、正直なところ、こういうのは下手に残すと面倒なので、その時その場で倒してしまうに限るのは間違いない。


 それに、情報源なら、帝都にあと二人? 二体? が居る事だし。

 そこまで考える事はなかったな。


「このまま倒し」


「それはちょっと待ってもらっていいかな?」


 遮ったのは、ラロワさん。


「どうしました?」


「それ、こちらで預かってもいいかな? もちろん、逃がすような真似はしないし、危険と判断すれば、正しく対応させてもらう」


「別に渡すのはいいですけど、必要ですか? これが。インペリオルム帝国の方でも別のを捕らえていますけど?」


「人がこのような姿になるのを直接見たからね。得られる情報の元は多い方がいい。それに、これに関する報告はインペリオルム帝国からも提出されるだろうけど、こちらでも調べておきたい、というのが本音かな」


 ……提出された情報が正しいかどうか、自国でも調べておく必要があるって事かな?

 まあ、そういう事なら。


「別にいいですよ。お好きなように。ただ」


「わかっているよ。得た情報は共有しよう」


 なら、問題ない。

 そっちの方が長く苦しみそうだ。


 それに、戦いも終わったし、燃えた家の再建をさっさと始めたいというのが、今の俺の正直な気持ちだ。


「じゃあ、あとの事は国の問題でしょうし、まるっと任せます」


「任せてもらうよ。インペリオルム帝国の方も……まあ、すべてを丸く収めるのは無理だろうけど、とりあえず元の形に戻った事だし、そこまで悪いようにはならないし、しないようにするよ。隣国で、同じ四大国でもあるわけだから、できるだけ仲良くはしたいしね」


 そうですね。

 平和な方が、シャールさんの協力を得られて、こちらも騎士ナイトジンの強化が捗りますし。


「それと、ハクウくんに用意してもらった武具に関してはきちんと管理するし、それを利用しての他国への侵略はしない。提案してくる馬鹿は居るだろうけど、これもきちんと対応しておくよ」


「その心は?」


「下手な事をすると、義母がキレる。となると、『勇者前進ブレイブ・アドバンス』も敵に回るだろうし、それと多分、ヴァインさまも。義母たちには武具が良くても通じそうにない」


 多分、蹂躙されると思う。


「調子に乗った人間を叩きのめすのなら、我も手伝おう。偶には体を動かすのもいいものだ」


 更に追加、と。

 ハハハ……と、ラロワさんが乾いた笑いを発した。


 頑張ってください。


 さて、このあとはユルドさんとアイシェさんを迎えに帝都、帝城に行って……あっ、そういえば、シャールさんとレーヌさんから、「上位変換」で割った壺を直す約束をしていたっけ。


 ……ついでに直しておこうかな。

 そのあとは、不滅の森に戻って再建だ。


 という訳で、帰ります。


本当に申し訳ないのですが、元々大筋がここまでしか決まっていなく、この先の小ネタはあれど、大筋がまだ決まっていないので、ここで一旦ストップします。

他に書きたいのもある、というのもあるのですが……。

できれば、今月中には再開したいと思っていますので、またその時に会えたら幸いです。

ここまで読んでいただいた皆様には感謝しかありません。

ありがとうございます。

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