確認してみました
ヒュルム湖まで――正確には、そこから一番近い町まで向かう事になった。
それは別に構わないのだが……。
「国王と王妃が揃って出て大丈夫なんですか?」
「問題ないよ。宰相がどうにかしてくれる。それに、目下一番の問題は水の高位精霊だからね。何しろ、国の存亡に懸かっている」
要は、これが解決しないと、他の事に手を出しづらいというか、集中できないそうだ。
向かう手段は、馬車。
初めて乗りました。
流れる景色は、面白かった。最初は。
町中は何を見ても目新しいし、自然も森以外のところは初めてだし、楽しい。
でも、次第に慣れてくるというか、慣れると暇だ。
リュオとリュヒは同じ馬車に乗っていて、楽しそうに流れる景色を眺めている。
「まっ、我の方が速いな。しかし、動かずして移動できるのは面白い」
「景色も空から見るのとは随分と違うのね」
そう言いつつ、醸し出されるイチャイチャの雰囲気。
チェンジで。
リュオとリュヒを別の馬車に。
もしくは、ヴィリアさんと俺を一緒の馬車にして欲しい。
ヴィリアさんは、王族専用の一番大きな馬車で、ユルドさんとアイシェさん、ラロワさんとシリスさんと一緒に乗って、今後の事を話し合っているそうだ。
難しい話に参加できるとは思えないけど、そっちに移動したい。
ヴィリアさんと一緒というだけで、俺の中のSAN値は保たれる。
まあ、その次に大きい馬車が今乗っているヤツなので、快適っちゃ快適なんだけど。
でも、やる事が本当にない。
……いや、あるにはあるか。
その前に、聞いておかないと。
馬車もずっと走り続ける訳ではないので、休憩する時に聞いてみる。
「ラロワさん。ガチャで当たった他のモノだけど」
「ああ、それは義母と相談して、ハクウくんへの報酬の一部としたから好きにして構わないよ」
今回の件に関する報酬の一部になっていた。
ヴィリアさんの提案っぽいな。
あとでありがとうと、感謝の言葉を伝えておこう。
という訳で、馬車で移動している最中に、金ガチャで当たった他のモノを確認しておく。
……「生命の核」5個は、今更なので気にしない。
使い道に関しては、シャールさんと相談かな?
欲しがっていたというのもあるけど、さすがに5体分となると、参考にするのが選り取り見取り過ぎて選べない。
……ここは、5体合体というのはどうだろう?
………………ピンとこないな。
というより、戦隊モノが大抵5体合体だから、そっちばっかり知識として出てくる。
あれもデザイン的に好きなのとか、多いんだよね。
3体合体ならピンとくるのが色々あるけど……最低でも3個は自分用に確保しておこうかな。
なんだったら、残り2個はシャールさんが買い取ってもらってもいいし。
なので、他のを見ていく。
あとは、「宝石花」、「ユニークスキル『限界突破』」「神脚」の三つ。
一つ目。「宝石花」。
『 宝石花(神器)
宝石のように輝く花。観賞用。ただし、宝石ではないので注意。
耐久度は宝石並だが、自然に枯れる事はないため、神器扱い。
好感度上昇効果アリ。
愛しい人への贈り物にどうぞ。 』
アイコンは、輝く透明の花。
……正直、使い道がないな。
いや、ヴィリアさんに………………喜んでくれるかな?
ちょっと花を贈って喜ぶ姿が想像できないというか、実用的な物の方が喜ばれそうな気がする。
とりあえず、保留。
二つ目。「ユニークスキル『限界突破』」。
『 ユニークスキル『限界突破』
使用すれば対象者に「限界突破」スキルを与える事ができる。 』
アイコンは、「限界突破」と文字が書かれている。
……ん? これだけ?
いや、確かにその通りかもしれないけど、もっと具体的な内容は?
実際に得ないとわからないという事かな。
まあ、これに限っては言葉通りだろうから、別に困らないけど。
というか、ユニークスキルも当たるのね。
いや、ユニークだからこそかもしれない。
普通のスキルではないって事だし、神器扱いでもおかしくない訳か。
三つ目。「神脚」。
『 神脚(神器)
神の如き力を宿す両脚。神器。
ただし、片脚だと本領発揮しないため、両脚使用がオススメ。
両脚に触れさせる、もしくは、失っていても添えさせれば宿す事ができる。 』
アイコンは、ロングブーツのようなデザイン。
正直、俺はこれが怖い。
文章に「神の如き」と書かれているのだ。
それがどれだけの力なのか……想像したくない。
自分で使えば……と考えてみるが、正直使いこなせる自信がない。
それに、失っても宿すって……それって実質再生じゃ……。
これは死蔵案件……かな?
少なくとも、世に出していいモノではないような気がした。
一人で答えが出なくて、頼りにできる人が居るのなら聞いた方がいいに決まっている。
なので、休憩時にヴィリアさんに相談した結果、どれも使い道は俺が決めてもいいけど、その前に必ず相談するように、と言われた。了解。
「生命の核」も含めて使い道を考えている間に、目的の町まで辿り着く。




