テスト前
僕は涙を拭ってベッドから勢いよく出た。
部屋のカーテンを開けると、澄み渡った空が眩して少し目が痛い。
涙でグチャグチャになったパジャマを脱ぎ捨てて、制服に手をかける。
その時、姿見に映った下着姿の僕を見て、下着も変えることにする。
あの勝負下着を手に取った。
着替えを済ませて、洗面台で鏡に映る自分の顔を覗き込むと、泣き腫らして、しかも寝不足のクマも相まって酷い目をしている。
いつもは簡単に済ませているメイクも、今日はそれを隠すように、それだけじゃなく、りきに好きになってもらえるようにたっぷりと時間をかける。
僕はいつもより少し早く家を出て、りきを待つ。
りきを待っている間、りきといつも通りに接することができるか少し不安だった。
また、昨日みたいに逃げ出しちゃわないか。
でも、玄関から出てきたりきと目があって、りきの優しい笑顔を見たとたんにそんな不安は消え去る。
僕はりきが大好きなんだ。
その確信にほっとする。
「おはよう。」
「おはようりき!」
僕はすぐさまりきの腕に飛びついた。
そして強く抱きしめる。
今度こそ、この手を離さないように。
そして、今日から1週間後にはテスト期間だ。
テスト前の一週間は毎回りきと僕で一緒に勉強している。
泣いてばかりはいられない。
久々の更新になってしまい申し訳ございません。




