ダボダボのTシャツ
「りきただいまー!」
お風呂から戻ってきた園田は、パイル生地のショートパンツにダボダボのプリントTシャツを着ている。
彼女の元気なイメージと女の子らしさが混在して、そのアンバランスさから伝わるリラックス感も含めてとても可愛らしい。
本来女子の部屋着はこうあるべきと、上下グレーのスエットを着た自分を見て少し反省する。
「ドーン!」
そう叫んだ園田は、彼女のベッドに勝手に座っている私の膝の上に飛び乗った。
「ちょっと、びっくりした。」
「りき、何か考え事?」
「いや、ただ園田の格好が可愛らしいなって思っただけ。」
「え?そ、そうかな。えへへ。」
園田は人差し指でこめかみあたりをぽりぽりと掻きながら応えた。
「うん。可愛いよ。」
「あ、ありがとう。あはは。」
園田は私の膝の上でもじもじと照れる。
そんな園田がますます可愛いらしく思えて、私は彼女の頭を撫でた。
「もー!」
すると、園田は叫びながら立ち上がる。
「僕のことからかって遊んでるな!りきのえっち!変態!」
「そんなことないって。」
「ほんとか〜、顔がニヤけてるぞ〜。」
そう言いながら園田は前屈みになって私の両頬を摘んで上下に動かした。
「痛い痛い。ごめんって。」
「にしし。許しましょう。」
手を離してくれた園田は私の顔を覗き込んだまま、満面の笑みを浮かべた。
しかし、私は顔を勢い良く逸らした。
「ん?どうしたの?りき。」
「いやそれは……」
「えー、なになに?気になるじゃん。」
「えっと……胸元危ない、ですよ。」
前屈みになったせいで、ダボダボのTシャツの緩い襟ぐりから彼女の小ぶりな胸が見えそうになっていた。
しかも、園田は下着を付けていないようで、危うく全てが見えてしまう。
「っ——」
園田が声にならない声を上げる。
「だ、大丈夫。見えてない。全部は見えてないから。」
フォローしたつもりが園田はますます顔を赤くして、ぷるぷると震えている。
「あー、園田さん?」
「りきのえっち!変態!」
「ご、ごめんなさい。」
園田は謝る私にはぁとため息をついた。
「別にりきになら……てもいいんだけど……」
園田は小声でモゴモゴと呟いた。
「え?」
「あー、もう!今日はもう寝よう!」
「でもまだ、22時半……」
「早く寝ないと、勉強と同じぐらい睡眠は脳に大事なんだから。勉強しても、寝ないと意味ない!」
「はい。わかりました。」
園田のあまりの気迫に押されて私たちは寝る事にした。
投稿の間隔がまた開いてしまって申し訳ないです。
体調を崩してしまい、PCR検査を受けたりバタバタしていました。
結果は陰性でしたが、薬を飲んでずっと寝ていました。
皆様もお体にはお気をつけください。




