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一緒に登校
朝起きて支度を整える。
荷物を詰め込むカバンには、昨日園田に貰ったストラップが付いている。
無言の朝食を終え、空さんにいってきますとだけ言って玄関を出る。
すると家の前で園田が待っていた。
「もー、遅いよ。りき。」
園田が頬をぷくっと膨らませて、腰に手を当てる。
「えっと、なんか約束してた?」
「してないよ。僕が勝手に待ってただけ。驚いた?」
園田はそう言って今度はイタズラっぽく笑った。
「ほらほら、急がないと遅刻しちゃうよ。」
「あ、うん。」
私たちは二人で学校へ向かう。
「一緒に登校するなんてなんか懐かしいね。」
園田が早足で歩きながら言った。
「急にどうしたの?」
「負けたくないからね!」
「え、何に?」
「ヒミツ!」
この後の話の展開に迷っていて更新が遅くなってしまいました。
ごめんなさい。




