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健康的

「りきちゃん出かけるの?」

「あ、はい。」

「そっか。気をつけてね。」

「はい。」

着替えを終えた私は玄関で空さんと少しだけ会話を交わした。

そして、外に出ると園田が既に待っていた。

薄ピンクのタンクトップに透け感のある白のリネンシャツを羽織り、下はグレーのチェック柄のミニスカートだ。

足元はニーハイにスニーカーで、健康的な明るいイメージは園田にとても似合っていてる。

「ごめん、お待たせ。」

「全然待ってないよ!」

そう言って園田は再び私の腕に抱きついた。

今日はやたらと甘えてくる。

きっと、日々の努力が数字として現れたことと、今日一日勉強から解放されることで舞い上がってるのだろう。

私も含めてクラスメイトたちに勉強を教えたり、色々溜め込んでるものもあるのかもしれない。

少し申し訳ない気持ちになる。

私の左手に抱きつく園田の頭を撫でる。

「り、りき!なにしてるのさ!」

「何って、撫でてるんだけど。」

「そうじゃないよ!」

園田は大声で叫ぶが、私から離れようとしない。

むしろ抱きつく腕に力が入って少し痛い。

「よしよし。」

「もー……」

観念したのか園田は抱きつく力を弱めて大人しくなった。


少しして、私たちはバスと電車を乗り継いで渋谷に向かった。

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