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回想 体育祭 1/3

昨日はりきと一緒にご昼飯を食べられたけど、今日はいつも通りそれは無理だった。

でも、りきがチョコチップメロンパンを買ってくれる。

それだけで、色んなものに辟易していた気持ちもスッキリする。

りきは僕がチョコチップメロンパンが好きだと思っているけど、いや、たしかに好きだけど、元からそうだったわけじゃない。

僕にとって重要なのは、あの時りきが僕に買ってくれたこと。

そして今も買ってくれること。


5月の体育祭。

まだ僕たちが入学して間もない頃。

うちの高校の体育祭では、生徒は昼食をグランドで保護者と一緒に食べるか、自分のクラスの教室で持参した物を食べることになっている。

僕は両親と一緒に食べる予定だったが、両親は急な仕事が入って来られなくなってしまったらしい。

その報告と謝罪のLINEに大丈夫だよと嘘の返信をした。

体育祭の日は学食も購買も休みだから、今日の僕はお昼抜きだ。

まあ、体育祭を頑張ろうってわけでもないし、出場競技も楽そうな綱引きだけだからいいか。

そう考えながら教室に向かう。

みんなが保護者と楽しそうに食事をするグランドは流石に居づらい。

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