24/98
人気者
「ああなるともう無理だな。」
そう言って私は佐藤と二人で購買へ行き、昼食を購入して戻る。
私の机で彼女と一緒にパンを食べる。
佐藤はクラスメイトに勉強を教える園田を横目で見ていた。
「園田はいつもあんな感じ。」
「人気者なのね。」
佐藤は皮肉っぽく言った。
確かに私もあそこまでする必要があるとは思わない。
「私と話していても避けられないみたいだし、誰かさんと違って。」
「うるさいわね。というかそれ、自分で言ってて悲しくならない?」
結局私たちはそのまま二人で食事を終えた。
園田はまだ他のクラスメイトの相手をしている。




