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ホームルーム
少し遅れてきた担任の高橋先生が朝のホームルームを始める。
いつも通り短いホームルームだったが、最後だけいつもと違った。
「鈴木と佐藤は今から職員室まで来るように。じゃあ、後は以上。」
そう言って教室から出て行ってしまう。
すると、すぐに佐藤は立ち上がり、スタスタと教室を出て行った。
「りきー、なにしたの？なんかあの転校生、目元泣き腫らしてたし。もしかして、りきが泣かせたの？」
「私が泣かしたわけでは……ないと思う。」
「りきってば罪な女。僕も泣いちゃうよ。」
「あー、もう行くから。」
そうして私も教室を出た。
